介護施設での管理栄養士の仕事内容とは?1日の流れは?【経験者が解説】

介護施設での管理栄養士の仕事内容とは?1日の流れは?の記事アイキャッチ画像

「介護施設の管理栄養士って何をしているんだろう?」
「介護施設で栄養士の仕事がしたい!」

このように、介護施設管理栄養士という職業に興味があるけど具体的に知らないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

管理栄養士
山本南美
管理栄養士 山本南美

この記事では、実際に管理栄養士としての転職経験を持ち、大学卒業後から一環して介護施設管理栄養士として働く筆者が、この職業の仕事内容について解説します。ぜひ参考にしてください。

記事執筆者
プロフィール背景画像
プロフィール画像

山本南美

東京都在住。管理栄養士養成課程の大学を卒業し、管理栄養士免許を取得。委託給食会社へ就職し、特別養護老人ホームへ配属。給食調理・厨房業務に従事し、要介護高齢者の身体的特徴を活かした食事内容を現場で経験する。 委託給食会社退職後、特別養護老人ホームの管理栄養士へ転職。法人内新規特養の立ち上げメンバーに選ばれ管理栄養士として異動。要介護高齢者の栄養・食事管理、行政機関とのやりとり、食事イベント企画の立ち上げ、介護職員向けの食品衛生・低栄養の研修講師など、幅広く経験。現在も特別養護老人ホームの管理栄養士として勤務しながら、ライター業として活動する。【保有資格】管理栄養士免許

管理栄養士で転職を考えるなら…

管理栄養士で転職を考えている方には、東証プライム上場企業が運営する『リクルートエージェント』に登録をして求人を探すのをおすすめします。

2023年10月3日時点で、「管理栄養士」にヒットする公開求人は368件!転職活動を始めるならまずは登録して無料相談しましょう!

無料相談してみよう!

介護施設での管理栄養士の仕事内容

食事提供と衛生管理

介護施設管理栄養士は献立作成をはじめ、食材発注や調理のサポートなどを行い、入居者一人一人に合った食事を提供します。また、冷蔵庫や冷凍庫などの食材を定期的にチェックして在庫管理を行いながら、過不足がないように食材発注をするのも業務の一つです。

免疫機能が低下しているご入居者様に安全に提供できるよう、給食衛生管理も行わなければいけません。

他にも、大量調理施設衛生管理マニュアルをもとに調理されているか、手順や書類の管理を行います。

管理栄養士
山本南美
管理栄養士 山本南美

介護施設では1日3食が提供されるため、様々な考慮の上で飽きずに楽しめる食事を考えます。

栄養ケアマネジメント

入居者の栄養状態や食事摂取状況などの情報を把握し、一人ひとりに合った栄養ケア計画を作成します。

入居者の体重や血液検査データなどの情報に加え、嗜好やアレルギーの有無・生活習慣に応じた食事内容を検討する必要があります。時にはミールラウンドという食事中の入居者の訪問を行うことで、嚥下や咀嚼を確認し、食事形態を話し合っていくのです。

イベント食や行事食の企画・実施

毎日の献立作成に加え、季節を感じるイベント食や行事食の企画・実施を行うのも管理栄養士の大切な業務です。イベント食や行事食には、お正月のお節料理や敬老の日の祝膳、クリスマスケーキなどが挙げられます。

食事で元気に過ごしていただくため、献立作成→調理→喫食時の様子→食べた後の栄養状態の、PDCAサイクルを回しながら考えています。

管理栄養士
山本南美
管理栄養士 山本南美

イベント食や行事食で入居者に食事で季節の変化を感じていただくことで、入居者の食欲の増進、生活向上に繋げることができます。

特別養護老人ホームでの管理栄養士の仕事内容

特養では、日々変化するご入居者の体調に考慮して医療的な食事療法に基づいて食事内容を考えていくことだけでなく、1日3食季節感を通しての生活の場の食事提供が必要になります。

特養に入居されている方は、1日3食の食事を楽しみにされています。そのため、外出や帰宅が難しい現状では、施設内で献立にメリハリをつけて食事サービスを提供することが重要です。

元旦のおせち料理や敬老の日の行事食などイベント食を提供することで、食事で季節感を味わっていただくことができます。また介護職員と相談しながら、お寿司バイキングや流しそうめんなどの、パフォーマンスを含めた食事イベントを企画することもあります。

山本南美プロフィール画像

管理栄養士/山本南美さんのコメント

特養のご入居者の多くは、最期までここで生活されます。病院では短期間での入院生活の食事提供、保育園では通園時の食事提供と、短期間・単発の食事提供ですが、特養のご入居者は施設の食事しか召し上がることができません。病院の「病気を治療するための食事提供」と、保育園の「成長・食育のための食事提供」と、特養の「生活の場の食事提供」とは、大きく食事提供の目的が異なります。

介護施設での管理栄養士の仕事の1日の流れ

8:00前日の食事摂取量・水分摂取量・夜間の様子を、介護ソフト記録で確認。確認後、朝食のラウンドを行う。介護職員と食事に関する相談を行い、食事内容に変更の必要があれば厨房に連絡する。
9:00業務の1日のスケジュールを確認。厨房内の朝礼に参加し、献立内容の確認や連絡事項の共有を行う。朝礼終了後、栄養ケアマネジメントなどの事務業務。
10:00昼食の検食確認
12:00昼食ラウンド。介護職員と入居者の食事に関する相談を行い、変更があれば厨房に連絡する。
13:00休憩
14:00翌日分のショートステイ利用者・職員食の注文を確認し、厨房に連絡。栄養マネジメントなどの事務業務。
16:00会議や委員会に出席
17:00退勤

施設によって少し業務内容は変わってきますが、大きな流れは変わりません。

事務業務は栄養ケアマネジメントや、給食帳票類の確認、食数・請求金額確認などを行います。栄養補助食品を購入している介護施設では、その発注業務や納品業務を行う場合もあります。

また、入居者家族の方に栄養ケア計画書の同意をいただいたり、入居者の食事の様子を説明することもあり、多職種からの報連相も必要です。

介護施設での管理栄養士1日の流れのYouTube動画:高齢者施設で働く管理栄養士のホンネ語っちゃいます!

動画元:高齢者施設で働く管理栄養士のホンネ語っちゃいます!(福寿園ちゃんねる)

より良い職場を探すなら、転職を活用しよう!

管理栄養士
山本南美
管理栄養士 山本南美

ここまでが施設管理栄養士の求人の特徴に関する情報でした。いかがでしたでしょうか!

MIRAISTEP
編集部
MIRAISTEP 編集部

管理栄養士としての転職を考えている方は、東証プライム上場企業が運営する『リクルートエージェント』に登録をして求人を探してみましょう!

リクルートエージェントを活用すると…

豊富な求人に出会える!
幅広い業界から自分に合う職場を探すことができます。非公開求人も多数閲覧可能に!

プロによる手厚い転職サポート受けられる
提出書類の添削、面接対策、独自に分析した業界・企業情報の提供など、各業界に精通したプロによる手厚いサポートを受けることができます。

無料相談してみよう!