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この記事は、歯科衛生士が給与や処遇を改善する方法を5選まとめた記事です。
今回は、歯科衛生士として働いており転職経験もある筆者が歯科衛生士の給与改善・待遇改善する方法について解説していきますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
笹川 実優
東京都在住。高校在学中より歯科医院でのアシスタント業務を経験し、歯科衛生士を志す。歯科衛生士専門学校卒業後、新卒で歯ブラシ等の予防製品を扱う歯科メーカーに就職。歯科医院への営業活動で多くの歯科衛生士からヒヤリングを行う。オンラインセミナーの立ち上げにも携わり、講師を担当。企業向けセミナーでも講師を担当し、予防情報を発信するメールマガジンなども配信。その後転職し、現在は一般歯科での勤務の傍らライターとして活動中。【保有資格】歯科衛生士免許、介護職員初任者研修
歯科衛生士の給与は安いのか?
歯科衛生士平均年収 | 給与所得者平均給与 | 平均年収差 |
---|---|---|
382万円 | 443万円 | ▲61万円 |
歯科衛生士は国家資格であり、パートで働く場合も比較的高い時給で働くことができますが、正社員の平均年収は382万円と、日本人の平均年収である443万円(参考:厚生労働省「令和3年分 民間給与実態統計調査」)と比べると低くなっています。
その理由は、勤務している年数に応じた昇給があまり多くないこと、産休や育休でキャリアが途切れてしまうこと、平均勤続年数が比較的短いことなどがあります。そのため、歯科衛生士の給料は一概に年功序列で上がっていきません。また、各医院によって、経営状況がよくなかったり、ボーナスがない・少なかったりするなどの個別事情も歯科衛生士の給料が安い理由として挙げられます。
その中でも、歯科衛生士が給料改善・待遇改善ををする方法についていくつかご紹介していきます!
歯科衛生士が給与改善・処遇改善する方法1:昇進や出世をする
勤続年数を重ねて、スタッフ教育を任されるなどの責任ある立場や、チーフやマネージャーなど役職に就くことで給料アップを目指します。歯科医院は年功序列の風土が強い傾向にあるため、先輩の方が裁量権があるといった医院も多いですが、最近では実力主義で昇給する医院も増えてきています。
担当の患者さんからの信頼を得て売り上げを増やしたり、スキル向上を目指して技術を磨いたりして実績を積んでいきます。
実績を上げているにもかかわらず給料が上がらない場合は、院長に今までの実績をアピールして直接交渉するのも一つの手ですよ!
歯科衛生士が給与改善・処遇改善する方法2:副業を始める
副業を許可している歯科医院では、本業の妨げにならない範囲で別の仕事を行うことで収入を増やすことができます。副業の種類は様々ありますが、歯科衛生士の資格を活かせるものでは別の歯科医院でパートや単発勤務するやり方や、歯科衛生士ライターとしてクラウドソーシングサービス上で仕事をするやり方が比較的始めやすくおすすめです。
雇用形態など、副業に制限を設けている歯科医院も多くあります。必ず就業規則を確認して、自分のやろうとしていることが規則の範囲内か、申告が必要な場合は医院側に申告を済ませたか等を確認しましょう。
歯科衛生士が給与改善・処遇改善する方法3:資格手当をもらう
認定歯科衛生士などの資格を取得して、毎月の給料に上乗せしてもらうのも給料を上げる方法の一つです。最もポピュラーなものに日本歯周病学会の認定資格が挙げられますが、そのほかにも歯科の領域の内外に認定制度が存在します。認定取得によってこれまで磨き上げてきた技術が評価されてキャリアアップが叶うのと同時に、医院全体としての評価も上げることができます。
参考リンク)日本歯周病学会の認定資格 https://www.perio.jp/news/certification.shtml
資格取得をするには症例発表が必要な場合もあるため資格を取得しやすい環境が整っていないと難しいこと、認定取得による昇給のルールはないため昇給しない可能性もあります。
取得したのに昇給しない場合は、実績を認めてくれる環境への転職を視野に入れてもよいかもしれません。
歯科衛生士が給与改善・処遇改善する方法4:独立・起業をする
事例は多くありませんが、歯科衛生士としてホワイトニングサロンやデンタルエステサロンを開くという選択肢もあります。日本のオーラルケア市場の2023年予測は4186億円(参考:オーラルケアマーケティング総覧 2021)と年々拡大しており、お口に関心を持つ人は増えてきています。そのため、治療よりも審美や癒しにフォーカスを当てるサロン経営は今後集客が見込める可能性が十分にあります。
勤務先の待遇を気にすることなく、働く時間を自由に決められるので、家事や子育てとの両立を図って平日の短時間を中心にオープンしたり、収入アップを目指して歯科医院勤務を継続しながら休日のみオープンしたりなど、柔軟な働き方ができるのも魅力です。
歯科衛生士が給与改善・処遇改善する方法5:転職をする
様々な方法を試しても思うように給料が上がらなかった場合、転職も視野に入れてみましょう。歯科衛生士の給料相場は年々上がっていく傾向にあり、同じ医院に長く勤務しているとその水準まで給料が上がっていないことがあります。
自費診療を多く行っている医院や歩合制を取り入れている医院は給料が高くなりやすい傾向にあります。また、地域による給料の差を活かし、東京など給料の高い都市部に勤務するというやり方もあります。
給料が変わらない場合でも、勤務時間が短くなったり福利厚生がよくなったりと実質の給料アップになる場合があるため、自分が優先したいことは何かも考えながら転職活動を行うと理想の医院を見つけやすくなります。
転職した人のなかにはボーナスも含めると年収が100万円以上上がったという声も聞きます。給料を上げるためのみならず待遇改善をすることで働きやすい環境を手に入れることも可能です!
歯科衛生士/笹川実優さんのコメント
転職による給料アップを叶えやすくするためには、今までの実績をしっかり伝えることによって給料の交渉になったときでも納得してもらいやすいと感じています。面接の段階で希望の金額を聞かれた場合は、前職の給料額を伝え「同程度かそれ以上を希望する」と伝える程度で十分です。
私の場合は企業から歯科医院への転職時に給料がアップしました。前職でも歯科衛生士として勤務していましたが臨床歴はなく、新卒採用のつもりで面接を受けました。しかし、前職での業務内容や学生時代の歯科助手経験などを伝えるとどのくらいできそうか予測してもらえたようで、働いてみてからの昇給なども提案してもらえました。その医院で歯科衛生士が行う業務をイメージして、自分が今何をどの程度できるのかを具体的に伝えることでスキルを評価してもらいやすかったと感じています。実際に働き出してから2ヶ月程度で歯科衛生士手当が増え、自分の経験を給料として反映してもらうことができました。
歯科衛生士で給与改善・待遇改善なら転職を上手く活かそう
ここまでが歯科衛生士の給与改善・処遇改善についての解説でした。いかがでしたでしょうか!
歯科衛生士として今の職場の労働環境に悩んでいる方や肉体的・体力的につらいと感じる方は異業種にチャレンジするのもよいでしょう。転職活動で不安がある方や迷っている方は無料相談も行っているので、まずは登録することをおすすめします。
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