MIRAISTEPでは、20代〜40代の歯科衛生士32人に退職に関してのアンケートを実施しました。この記事では、歯科衛生士の退職理由や退職・転職に関する体験談をご紹介します。
- 調査対象:20代〜40代の歯科衛生士
- 調査期間:2023年8月16日~9月6日
- 調査方法:インターネットによるアンケート取得
- 調査人数:32人(男性0名、女性32名)
歯科衛生士の退職理由1位は経営者・歯科医師との人間関係
本調査の歯科医院の退職理由では、「経営者・歯科医師との人間関係」が11件と最も多くなりました。次いで勤務形態が10件となりました。
3件に留まっている同僚との人間関係よりも、経営者・歯科医師との人間関係に苦労する方が多いということが分かります。
ここからは、同アンケートにて集めました転職関する具体的なエピソードや経験談を掲載します。
※年齢は2023年9月時点でのものではなく、回答者が転職をした時のものを表記しています。
歯科医院の退職理由1位:経営者・歯科医師との人間関係
院長が気分に波があることが多い人でした。診療時間が押してくると段々と不機嫌になり、インカムの内容を無視したり、物に乱暴に当たるようになったり、患者さんの対応をイライラした状態でしていました。メインテナンス終了後、チェックしてほしい所があっても院長が不機嫌だとお願いすることもできず、院長の治療の後にメインテナンスの予約を取っていても、院長の診療が押しすぎてメインテナンス時間が10分しか残ってなかったりすることもよくあり、患者さんに申し訳ない気持ちでいっぱいでした。院長以外のスタッフはすごくいい人が多く、みんなでなんとか働いていましたが、どうしても院長からのストレスに耐えられず退職という形になってしまいました。
私は、いつもスタッフの方々とは上手くやっていけています。そして、歯科衛生士という仕事も大好きです。が、毎回、院長と相性が合わず辞めてしまいます。そこの院長は、典型的な王様院長で、自分のやっている事、言っている事が全て正解。私は、他院での経験があるので、その院長の1つの正解に沿って仕事をするのがとても苦痛でした。長年の癖で、他院のやり方(どこの医院でも通用する事)を、うっかりしてしまうだけで、全否定して「うちはこうだから!」と言われ、少しでも自分の思いやレベルにそぐわないと、首を傾げられたり、ため息をつかれたり、朝から晩まで小言を言われた日もあります。40歳でです。的外れな事もしていない私は、身体やメンタルがおかしくなり、あちこちに身体の異変が出てきて、休みの日は病院巡り。自分の身を犠牲にしてまで、彼のために働く事はないと思い、辞めました。
私は以前、地元の小さな歯科医院で働いていました。院長は優しい方でしたが、仕事に対する考え方や方針が合わないことが多くありました。例えば、予防歯科や患者教育に力を入れたいと思っていた私とは違って、院長は治療中心で予防業務に興味がなさそうでした。また、院長は自分の意見を押し付けるタイプで、私の提案や意見に耳を傾けてくれませんでした。 自分のスキルや知識を活かして、患者さんにより良いサービスを提供したいと思っていました。しかし、院長との人間関係が悪化していくにつれて、仕事にやりがいを感じられなくなりました。こういった職場では自分の思いどおりに仕事ができないと考え、自分の考え方や方針に合った歯科医院を探すために、転職を決意しました。
歯科医院の退職理由2位:勤務形態
お給料が7年働いても上がらなかったことが転職理由の一つです。 オープニングスタッフとして開院当時からずっとクリニックを支えてきたつもりでしたが、ボーナスもほとんどなく月収も上がらないことに不満を感じるようになりました。 土曜日も必ず出勤で週休2日と決まっている勤務体制にも不満を感じるようになり、プライベートな時間とお給料をもっと上げていきたいとの思いが強くなり転職を決意しました。
以前の職場では専門学校卒業後から14年歯科衛生士として勤務しました。医院長も気さくな方で、スタッフ同士も仲が良く、雰囲気の良い歯科医院でした。30歳を過ぎてから、私はずっとこの居心地の良い歯科医院で定年まで勤務していくのだろうか? と歯科衛生士として他の場でも挑戦してみたい気持ちが少しずつ湧いてきました。あと福利厚生がしっかりしている職場が理想でした。子育てが少し落ちついてきて自分の時間や考える時間が増え、いままでがむしゃらに働いてきたけど30代をタイミングに体制を変えたいな! 人生の転換期にしたいな! と思い、子供が小学校に上がるタイミングで転職しようと決めました。決して職場環境が嫌だったわけではないし、仕事内容も凄く嫌だったわけでもないです。ただ飽きてしまったことも事実ではあります。
歯科医院の退職理由3位:給与・待遇面
院長がケチすぎました。数日前、数か月前に購入した歯科材料を毎回見積りだしてもらってから他社と比較してからじゃないと買ってくれず、 購入した商品が少ししてからセールとかにでると返品してまでもセール商品買うような方です。給料も低く、5年目と後輩衛生士2~3年目の給料が全然変わりませんでした。有給5日分は医院に勝手に使われました。
歯科医院の退職理由3位:出産・育児
妊娠、出産、育児を経て、やはり今の職場に戻ることは現実的ではない気がしました。勤務時間が遅い、その割に給与が低かったり、上司からの評価もなかなかあがらないということもあり、思い切って転職をしてみようと思いました。 子どもが幼いうちはできるだけ一緒に居てあげたいという気持ちや 、病気などにかかった時に預けられなくて仕事を休まなければならないということを避けたい気持ちから、子育てに融通がきく職場を選ぼうと思いました。
歯科医院の退職理由3位:歯科以外の仕事への興味
約10年間、歯科衛生士の仕事をしていましたが、現在は歯科衛生士の仕事を完全に辞めて、違う仕事をしています。 あまり歯科衛生士業務を極めたいという気持ちもなく、毎日同じ事の繰り返しで、歯科の世界で一生を終えてしまう事に対して、不満や疑問を抱くようになったのがきっかけで転職しました。 歯科衛生士をやっていた10年間も、数件の歯医者を転々としていました。 転職理由としては、スタッフ同士の人間関係が悪かったり、ドクターのパワハラ(怒鳴られたり、叩かれたり)に耐えられなかったりしたことが挙げられます。 1日80人前後患者さんが来る歯医者で、歯科衛生士1、2名でまわしていたところは、体力的にキツくて辞めたところもあります。