歯科医師の平均勤続年数とは?

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「歯科医師の平均勤続年数を知りたい!」
「歯科医師ってどのくらい長く働くんだろう?」

歯科医師
飯田このみ
歯科医師 飯田このみ

このような方に向けてこの記事では、現役で歯科医師として働いている私が歯科医師として働くことの平均勤続年数について解説します。是非最後までご覧ください!

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飯田このみ

東京都在住。国立大学歯学部を卒業後、大学病院口腔外科にて研修し都内のクリニックに勤務。一般歯科をはじめ、審美歯科、インプラント治療、矯正治療、小児歯科など、子どもからお年寄りまで多岐にわたる治療を行う。出産後は1年の育児休暇を経て臨床現場に復帰し、子育てと両立しながら勤務している。子育てを機に転職の経験があり、自らの経験が女性のキャリア形成や働き方の参考になればと思い、勤務医として働きながらライターとしても活動。【保有資格】歯科医師免許、日本口腔インプラント学会専修医、インビザラインGoシステムライセンス

記事監修者
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石田友理

東京都在住。私立歯科大学を卒業、大学病院で研修後に都内のクリニックに勤務。子供からお年寄りまで幅広い年齢層に対して虫歯や歯周病治療に加え、入れ歯治療などの一般歯科治療に3年ほど従事。結婚を機に退職、歯科医師としての経験を活かして、歯科医師のキャリアを中心にライティング・監修を行う。【保有資格】歯科医師免許

歯科医師の平均勤続年数とは?

厚生労働省の報告によると、歯科医師の平均勤続年数は5.5年というデータがあります。これはすべての年代の歯科医師の平均なので、年齢によりばらつきがあります。

20代の平均勤続年数は短く、0.5~1.4年という数字になっています。

20代の平均勤続年数が短い理由
  • 歯科医師になるには、大学の歯学部で6年間勉強し、国家試験に合格し厚生労働省に登録することが必要
  • 研修医制度があり、歯科医師免許取得後に1年間は研修医として勤務することが必須
  • 一部の口腔外科などでは医科と同様に2年間の研修プログラムを組んでおり、研修医としての1~2年勤務が必要

反対に45歳以上は10年以上で、最も長いのは50代後半で22.6年です。60代以上になると、平均勤続年数は10年以下に減っていきます。

データ参照元:厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」

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歯科医師 / 飯田このみさんの体験談

勤務医としての平均勤続年数は、5.5年というのは妥当かなと思います。

自分は研修医としては2年間勤務しましたが、研修医の終了後は必ず一回は転職という形になります。もちろんそのまま大学の医局に残って働く方もたくさんいますが、その場合は大学院生を兼ねていたり、医局員として新たに入局し直す形式になるためです。

研修後に大学や研修施設を出て一般歯科医院に就職する場合、開業も視野に入れていると思います。周りをみると、数年間、数カ所で勤務してから開業する方が多いイメージですね。1〜2年で転職してさまざまな医院で経験を積む方もいます。開業せず勤務医として10年以上、20年以上、同じ歯科医院で勤務し続けている方もいます。

歯科医師と歯科系職種との平均勤続年数比較

歯科医師と他の職種で勤続年数を比較すると、以下の表のようになります。

歯科医師歯科衛生士歯科技工士一般労働者
平均勤続年数5.5年7.5年11.9年12.3年
平均年齢38.1歳36.5歳42.0歳43.7歳
データ参照元:厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」

歯科医師は他の職種に比べて、平均勤続年数が短いことがわかります。

先ほど述べたように研修制度があるため平均値を下げている可能性もありますが、歯科医師が転職しやすい職業であるからとも言えます。かなり前から歯科医院の数が多いと言われるようになっていますが、そのぶん働く場所が多いのです。国家資格ですから、日本中どこでも働くことができます。

歯科医師
飯田このみ
歯科医師 飯田このみ

自分の専門分野や強みを活かして、働きたい場所を選ぶことができる仕事だと思います。

どうしたら長く働ける良い職場が見つけられるか?

働きやすい歯科医院の条件として、以下の3つを挙げます。

働きやすい歯科医院の条件1:患者さんを第一に考えている

医院の理念として患者さんに対する接遇をきちんと考えている医院は、スタッフ全員が同じ目標に向かって協力する姿勢が強いです。患者さんのことを第一に考えている医院はよりよい医院づくりに意識が向いているため、前向きな気持ちで働けると思います

歯科医師
飯田このみ
歯科医師 飯田このみ

仕事に対するモチベーションも維持しやすいですね!

働きやすい歯科医院の条件2:スタッフ同士の人間関係が良い

スタッフ同士、またスタッフと歯科医師との関係が良いことも大切です。歯科衛生士や歯科助手が、歯科医師と対等に話せる・相談しやすい環境は、歯科医師にとっても働きやすい場所です

働きやすい歯科医院の条件3:自分の働きに見合った収入を得られる

もちろん診療報酬や勤務時間に見合った収入を得られることはモチベーションの維持に非常に大きく関わりますそのため、転職の際にはきちんと条件を確認し比較することが大切です。

まとめ

歯科医師の平均勤続年数まとめ
  • 歯科医師の平均勤続年数は5.5年
  • 他の職種に比べ、歯科医師は平均勤続年数が短い
歯科医師
飯田このみ
歯科医師 飯田このみ

いかがでしたでしょうか!ここまでが歯科医師の平均勤続年数に関する記事でした。皆さんの参考になれば幸いです!