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「別の施設に転職したいけど、志望動機を上手く書けない…」
「未経験から介護士を目指しているけど、面接で好印象の志望動機ってどんなものだろう?」
このような方に向けて、介護士としての実務経験、転職経験のある筆者が、介護士転職の志望動機作成のコツについて解説します。NGポイントや例文もあるので、ぜひ参考にしてください!
佐藤恵美
愛媛県在住。高校卒業後、販売や営業事務を経験し、ハードワークで心身のバランスを崩す。その際医療職や家族、友人の助力を得て回復していくうちに「次は誰かを助ける仕事に就きたい」と思い立ち、30代終盤で介護職へ転身。病院の介護職員として7年勤務し、介護福祉士、社会福祉士を取得。8年目に生活相談員としてデイサービスに異動、介護職との兼務で相談業務に従事。その後短期契約にて放課後等デイサービスに勤務し、児童分野にも携わる。現在は老人保健施設の支援相談員として働きながら、Webライターとして活動中。【保有資格】介護福祉士、社会福祉士
介護士転職の志望動機作成のコツ3点
介護士が転職するにあたり、志望動機を上手に作るコツはたったの3つです。この3つを念頭に置いて志望動機を考えていきましょう。
- 介護士としての経験・目標をアピールする
- 自分の強みと施設の経営理念がマッチすると伝える
- なぜ転職を志したかをストーリー化する
介護士転職の志望動機のコツ1:介護士としての経験・目標をアピールする
もし前職も介護をしていたのであれば、どのような業態の職場で経験を積んだのかを伝えられます。介護の仕事は施設や病院によって業務内容や1日の流れが大きく変わるのが特徴です。そのため柔軟性の高い人が求められます。
これまでの経験が「自分にどう役立っているのか」「どんなケースでどう活かせたのか」「今後新たな環境でどう活かしていきたいか」など、経験値や目標を分かりやすく伝えるよう心掛けてみてください。
できるだけポジティブな言葉を用いるようにしましょう。採用後のイメージがしやすいので、応募先からも好印象を持ってもらえますよ!
介護士転職の志望動機のコツ2:自分の強みと施設の経営理念がマッチすると伝える
転職活動では、応募先と自分がマッチングするかどうかは非常に大切なポイントです。
待遇に惹かれて入職しても、自分に合わないと心身共に疲れて短期離職に繋がる恐れもあります。自分と職場がwin-winの関係を築ける転職のためには、まず自分にどのような強みや弱みがあるのかを書き出したり、自分の性格や価値観を分析ししたりするのがおすすめです。
自分の中身をしっかり言語化すると、応募先にどうアピールすればいいのか見えてきます。その上で、応募先と自分がマッチングしている点を挙げてしっかりアピールしましょう!
介護士転職の志望動機のコツ3:なぜ転職を志したかをストーリー化する
介護士の経験の有無に関わらず、転職を志す理由があるはずです。それを1つのストーリーとして伝えましょう。「この人はこんな理由で介護士になりたいんだな」と感じてもらえれば、面接もスムーズに進んでいくでしょう。
特に経験の浅い人や未経験の人は、「どうして介護の仕事がしたいんだろう?」と面接でも掘り下げられるケースが多いです。過去の経験談や見聞きして感じたことなどを挙げ、説得力の高い志望動機にしましょう。
ストーリーといっても長々と語るのはNGです。あくまでも応募先を志望した理由を裏付けるものと考えてください。
介護士 佐藤恵美さんの体験談
私は病院、老人保健施設に応募した時に志望動機を作成しました。特に病院は初めての介護職でしたから、どう志望動機を書いていいのか分からず、大変苦労したのを覚えています。全く関係のない業種からの転職でしたので、面接で切り込まれるのは明らかでした。そこで徹底的に応募先の病院の情報を集め、どのような人材を求めているのかを捉えるようにしました。その上で自分の長所や経験をベースに、病院が求める人材と自分がマッチングしているとアピールし、書類審査も面接も突破できました。「何故介護職を選んだのか」「なぜその職場を希望するのか」をはっきり伝えられるよう、答えを用意しておきましょう。前向きな理由と、裏付けとなるエピソードがあればより一層素晴らしい志望動機が出来上がりますよ。
介護士転職の志望動機作成のNGポイント2点
もちろん志望動機のNGはあります。ここからは、特にやりがちなNG2つについて解説していきます!
介護士転職の志望動機のNG1:志望動機が漠然としている
「良い施設なので入職したいです」「理念に共感しました」といった漠然とした書き方では、なぜその職場を志望するのかが見えてきません。
どこにでも通用するような志望動機は確かに使いまわせて便利かもしれませんが、逆に「別にうちの施設じゃなくてもいいのでは?」と切り返される場合があります。その時に答えられないと採用には至りません。必ず応募先の情報を集め、どのような活動をしているか把握しておきましょう。
その施設ならではの特徴を挙げ、自分の経験に結び付けると独自性が生まれます。「この施設だから入りたいんだ」とアピールできますよ。
介護士転職の志望動機のNG2:マイナスな言葉を含んでいる
「うちに入っても不満を持ってすぐ辞めてしまうのでは?」と思わせるのは良くありません。志望動機は必ずポジティブな内容を書くように心掛けましょう。自分がどんなスキルを持っているのか、スキルを活かしてどのように貢献できるかをまとめるのがおすすめです。
「夜勤が多い」「給料が少ない」「休みが取れない」など、転職のきっかけは色々あるはずです。しかし、これらを志望動機として挙げると応募先に悪印象を与えてしまいます。
転職するからには前職への不満が少なからずあるもの。応募先もそれは十分わかっています。しかしそれを志望動機に盛り込んではいけません。
介護士転職で志望動機を履歴書に書くときのポイント
介護士転職の場合、志望動機を書く時に気を付けて欲しいポイントをご紹介します。
- 具体的な経験や理由を示す:転職の動機を具体的な事例や経験に基づいて説明することで、瞬間的な動機が明確に伝わります。
- 転職先の情報を盛り込む: 転職先の施設についての情報を集めましょう。施設の特徴や理念に沿った志望動機を書くと好印象です。
- 自分の強みと業務の関連性を伝える: 自分のスキルや経験がなぜ転職先で活かせるのか、具体的に説明できるようにしましょう。
- ポジティブで前向きな言葉を使う:前向きな言葉で志望動機を表現し、自分の情熱や介護職への考えを分かりやすく伝えましょう。
- 読みやすい文章にする: 介護の仕事は細やかながらも効率を求められる場合があります。他者に自分の考えを分かりやすく伝えられるスキルも必要です。
まず思いを簡潔に伝え、なぜそう思ったのかを裏付けるエピソードを後に書くと分かりやすいですよ!
介護士転職の志望動機例文5選
ここからは、介護転職の志望動機の例文を5つ挙げて、それぞれのポイントもお伝えします。ご自分の経験に当てはめてより良い志望動機に変えてみてください!
介護士転職の志望動機例文1
私は以前から「人の役に立ちたい」と考えていました。家族が疲弊していた時、ケアマネージャーや施設の職員さん、医療職の方々にご協力いただいた経験があるからです。
我が家は何年もの間、祖母を在宅介護で見守ってきました。しかし認知症が徐々に進行し、徘徊したり転倒時の骨折が原因で入院したりと、在宅での限界を感じるようになりました。その時、たくさんの方々の助力を得て、祖母も今は施設で穏やかに生活しています。家族の心にもゆとりが生まれました。
私自身、これからは自分も介護士の一員として、多くの方々の支えになりたいと考えています。まだまだ介護職の需要は高まると思いますので、一人でも多くの高齢者やそのご家族が安心してこの地域で過ごせるよう、尽力したいと思います。
実体験を交えて志望動機に説得力を持たせた例です。介護の仕事が未経験でも活用できます。経験の中で何を感じたのか、それが志望動機にどう結びついたかを記載しましょう。経験談はなるべく簡潔に分かりやすく、志望動機としっかりつながるように書いてみてください。
介護士転職の志望動機例文2
これまで培った介護士としてのスキルを更に高めたく志望いたしました。
こちらの施設ではレクリエーションやリハビリに力を入れ、利用者の自立した生活にフォーカスした介護を提供しているとお聞きしました。高齢と言っても残存能力を存分に活かし、自分らしく生きていこうと働きかける姿勢に共感しております。しかし、それには人間の体や心に対しての理解や知識を深めることが重要だと感じています。こちらの施設なら、働きながらそれできると考えました。職員さんの関わり方や、入所者様の表情を見ると大変良好な関係性が作られているのが分かります。
ぜひこちらの施設で様々なケースに向き合い、介護士としてのスキルアップを実現したいと思います。そうすることでより多くの方々が自分らしく生きるお手伝いができると考えております。
スキルアップにフォーカスした例文です。介護士は技術はもちろん人とのかかわり方についても学び、スキルを高めていかなくてはなりません。「この施設ならそれができる。なぜなら〇〇だから」というように、施設の強みや理念への共感を示すと説得力が出ますよ。
介護士転職の志望動機例文3
介護の仕事は、日々の生活の中で感謝ややりがいを見出せる素晴らしい仕事です。
私はこの職場を、高齢者の方々だけでなく、職員同士の関わりの中でお互いに笑顔が生まれたり、「ありがとう」と感謝の言葉が自然に出てきたりする場にしていきたいと考えています。このためにはチームのひとりひとりが意識を持ち業務にあたらねばなりません。単独で動ける介護士は素晴らしい能力を持っていると思いますが、チームにどう貢献できるかが重要だと考えております。これまでも、チームのメンバーが連携して入所者の暮らしを守る重要性を感じてきました。
こちらの施設では、チームプレーを重要視し密な情報共有で入所者様の安全を守り快適な生活空間を作っているとお聞きしました。自分もその一員として貢献したいと考えております。
介護の仕事で非常に大切な、チーム連携について挙げた例です。どのような事業所でも、一人で介護している職員はいません。いかに他の職員と連携をとり、より良いケアに繋げるかを考えなければなりません。チームの一員としての自覚があることをアピールしましょう。
介護士転職の志望動機例文4
私は無資格で前職のデイサービスに入職し、初任者研修を経て今日まで経験を積んでまいりました。しかし今後は、より深く学び介護士としてのスキルを磨きたいと考えています。専門性を高めるために、今年介護福祉士を取得しました。今後はより一層深く学び、高齢者の「自分らしく生きる」を実現させるためにケアマネ取得も視野に入れています。
そのためにはこれまで以上に高齢者の生活に寄り添ったケアを学ぶことが必要だと感じ、こちらの施設を志望いたしました。目覚めた時からその人の今日の暮らしは始まります。一日の始まりから終わりまでを感じられる施設での経験を積みながら、更なる専門性向上を目指し、高齢者のQOL向上に繋げたいと考えております。
専門性にフォーカスした例です。自分の学びが大事としながらも、それが介護の仕事にどう繋がるか、高齢者の方々にどう関係するのかを明確にしておくのがポイント。今後のキャリアプランを盛り込みながらアピールしていきましょう。
介護士転職の志望動機例文5
こちらの施設では、入所者の皆さんと畑を作ったり工芸品を作ったり、社会的な活動に多くチャレンジされているとお聞きしました。私自身、先日は展示会にお邪魔して皆さんの手作りのお品を拝見し、素晴らしい仕上がりに感銘を受けました。
高齢者は社会から取り残されやすい、孤独になりがちと言われています。しかし長い人生経験の蓄積には私達も多く学ぶものがあるはずです。私達にはない感性や価値観からは、新たな発見があるとも考えています。
こちらの施設では季節ごとのイベントや、他の事業所との交流、子供達と関わりの場を多く設けていると伺っております。私もぜひその仲間に加えていただき、高齢者の社会参加に貢献できればと思っております。
地域社会への貢献を盛り込んだ例です。高齢者はどうしても孤独になりがちですので、職員が積極的に社会的活動に引き入れるよう動く必要があります。施設が社会貢献に力を入れているならば、活動の内容に触れ「ここで自分も働きたい」という情熱を具体的にアピールしてみましょう。
介護士として転職するなら、転職エージェントを活用しよう!
ここまでが介護士転職の志望動機に関する解説でした。いかがでしたでしょうか!
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