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「歯科助手って無資格でなれるの？」
「無資格だけど歯科助手として働きたい！」
こういった方に向けてこの記事では、歯科助手としての勤務経験のある私が、歯科助手の資格について解説させていただきます。参考にしていただければ幸いです！
沖園 みのり
東京都在住。都立高校卒業後、大手通信会社コールセンターにて受電業務に従事する。その後、歯科医療法人にて歯科助手を経験し、キャリアアップの為に歯科衛生士学校夜間部への入学を決意。在学中は歯科医院2軒に勤務し歯科助手経験を積む。歯科衛生士免許取得後は一般歯科にて主に歯周病治療を担う。現在はインプラント治療に強みのある完全自費診療の都内歯科医院に勤務し、歯科衛生士業務・マネジメント業務を担う。【保有資格】歯科衛生士免許
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資格が無くてもできる歯科助手の仕事とは？
歯科助手の仕事に資格は必要なく、業務内容は多岐にわたります。患者さんの口腔内に触れる歯科医療行為は法律で禁じられていますので、それ以外の業務全般を行う仕事だと考えて問題ないと思います。
具体的には、アシスト時の唾液や粉塵を吸引するバキュームの操作や、使用した器具の片付け、消毒滅菌作業、治療の準備などが仕事です。時には受付業務を担うこともあるでしょう。
有資格者である歯科衛生士は歯科助手ができる仕事はすべて担うことができます。
歯科衛生士は名称独占資格にあたり、歯科予防処置・歯科保健指導・歯科診療補助の三大業務と呼ばれるものがメインとなる仕事です。名称独占資格とは、無資格者がその資格の業務内容を行うこと自体は問題ないですが、その資格を名乗って業務に当たることは罰せられる、というものです。
歯科衛生士が行うブラッシング指導や食事指導などは歯科保健指導にカテゴライズされている業務で、実は歯科助手も行うことができるのです。
ただ、先述の通り歯科衛生士は名称独占資格である為、歯科助手が「歯科衛生士です」と名乗って歯科保健指導を行うと罰則の対象となります。
歯科診療補助においても、歯科衛生士が必要に応じて口腔内に触れることに問題はありませんが、歯科助手は口腔内に触れない範囲でのアシスタントに留める必要があります。
資格無しで歯科業界で働く場合の給料
無資格で歯科助手として歯科業界に就職、もしくは転職した場合の給料はどのくらいになるのでしょうか。
求人サイトIndeedで、東京都内に開業かつ月給が明記されている10医院の求人広告から平均を算出したところ、スタート時の月給の平均は約23万円という結果になりました。単純計算すると、年収は約275万円と予想できます。
歯科助手の平均月給が約27万円(参考：求人ボックス・2023/11/16時点)であることから考えると、初任給の相場としては特に違和感のない数字ではないでしょうか。
東京都の他の業界や職種の大卒初任給の平均は約22万500円となっていますので、比較すると少し高くなっています。(参考：厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査結果（初任給）の概況：1 学歴別にみた初任給」）
歯科助手は、歯科助手になる為の必須資格というものが存在しない為、基本的に無資格でどの歯科医院にも応募することができます。
歯科助手経験を積み、トリートメントコーディネーターなどの医院が指定する資格を取得すると、先々給料アップが見込めるかもしれません。
無資格で歯科業界に転職するコツ
無資格の歯科業界転職コツ1
無資格で歯科助手に転職する際のポイント1つ目は、歯科医療の現場の実情をよくリサーチしておくことです。
歯科助手とは歯科医院の中でどのような立ち位置で何をする職種なのか、求められている資質は何なのかという観点で自分なりに情報収集をして転職活動に臨みましょう。
無資格だからといって何も知らずにとりあえず始めるという感覚で入職すると、ご自身もクリニックサイドも「思っていたのと違う」といったギャップに苦しんでしまうでしょう。
無資格の歯科業界転職コツ2
無資格で歯科助手に転職する際のポイント2つ目は、これまでの経験やスキルを棚卸して歯科でも再現性があると思ってもらえる志望動機を組み立てておくことです。
資格がなくても歯科で働きたいと思った理由は何なのか、これまでの経験やスキルは今後歯科業界でどのように活かせるのかという観点で、志望動機をしっかり整理しておきましょう。
無資格の歯科業界転職コツ3
無資格で歯科助手に転職する際のポイント3つ目は、歯科知識を学ぶことに対しての意欲を存分にアピールすることです。
無資格であることをポジティブに捉え、「これからなんでも吸収していきたい」という意欲的な姿勢を魅せられると良いと思います。歯科医院は閉鎖的で独自の環境であることが多いので、無資格や未経験の人材の方が癖がなく扱いやすいと考え、採用に前向きな傾向があります。
歯科助手経験のある歯科衛生士沖園みのりさんの体験談
私が歯科助手に転職した当時は、歯科助手の資格云々などということは正直頭の片隅にもありませんでした。求人をみて、未経験でもできるということはわかったので、実際の業務内容をネットでリサーチし、「自分にもできそうだな」くらいの気持ちで飛び込みましたね。毎日大体同じようなことの繰り返しなので、転職前に時間やお金をかけて資格取得を目指さなくても、3か月もすれば業務には慣れると思います。
歯科助手としてより良い職場を探すなら、転職を活用しよう！
ここまでが歯科助手の資格についての解説でした。いかがでしたでしょうか！
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