歯科衛生士のキャリアの悩みとは？

「歯科衛生士だけどキャリアに不安が……」
「歯科衛生士ってどんなキャリア不安があるの？」

笹川 実優 / 歯科衛生士

こんな声にお応えして、歯科衛生士として働いており転職経験もある筆者が、歯科衛生士のキャリアの悩みについて解説していきますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

記事執筆者

笹川 実優

東京都在住。高校在学中より歯科医院でのアシスタント業務を経験し、歯科衛生士を志す。歯科衛生士専門学校卒業後、新卒で歯ブラシ等の予防製品を扱う歯科メーカーに就職。歯科医院への営業活動で多くの歯科衛生士からヒヤリングを行う。オンラインセミナーの立ち上げにも携わり、講師を担当。企業向けセミナーでも講師を担当し、予防情報を発信するメールマガジンなども配信。その後転職し、現在は一般歯科での勤務の傍らライターとして活動中。【保有資格】歯科衛生士免許、介護職員初任者研修

歯科衛生士のキャリアの悩み1：学ぶ環境がない

学ぶ意欲があっても医院の協力が得られない場合は、そのギャップが悩みに繋がりやすいです。

技術を磨いたり認定歯科衛生士の取得を目指している歯科衛生士に対して、他のスタッフが無関心であったりあまり協力的でなかったりすることがあります。その場合、休み時間に練習しづらかったり学びたい口腔内状態の患者さんを診られなかったりと思うようにスキルを磨いていくことができません。

また、最近では比較的安価なオンラインセミナーも増えましたが、歯科など専門領域のセミナーは高価になりやすい傾向にあります。そのため、補助金制度がないと多くに参加することは難しいでしょう。

歯科衛生士のキャリアの悩み2：先輩歯科衛生士がいない

経験の浅い歯科衛生士が、常勤歯科衛生士が1人しかいないなどの小さな歯科医院に勤めると苦労しやすくなります。

歯科衛生士業務は専門的な技術が必要なためその人の癖やこだわりが出やすく、最初の数年は自分のスタイルを形成していく重要な時期になります。先輩歯科衛生士は一番身近な目標として、技術面だけではなく心構えなどの精神面でも若手歯科衛生士のロールモデルになってくれる存在です。

また、こういった職場では自分が成長できているかどうか評価してくれる人もいないので、若手歯科衛生士は非常に心細い中で日々の診療を進めていくことになります。

歯科衛生士のキャリアの悩み3：ブランク明けで就職するのが不安

ブランクがある場合、それがきっかけで様々な悩みが生まれることがあります。

他にも、例えばブランク後に子育てとの両立が必要な場合、早上がりや休みの取りやすい職場をうまく見つけられなかったり、転職先のスタッフに持っていると思われているスキルと実際のスキルとがうまく擦り合わないと早期退職につながりやすいです。

このように、ブランク明けの歯科医院選びには多少のハードルがあります。歯科衛生士は有効求人倍率も高く再就職もしやすい職業ですが、結婚や出産によって長く臨床から離れ、そのまま歯科衛生士を辞めてしまう人も多くいます。

歯科衛生士のキャリアの悩み4：仕事と家事育児の両立ができない

歯科衛生士の業務は患者予約制のため、前日や当日などの急な休みが取りにくい働き方です。子どもの熱などの急な理由で休む場合は、急遽スタッフに出勤をお願いしたり患者さんに予約を変更してもらったりと、多方面に迷惑がかかってしまいます。勤務先によっては雰囲気が悪くなって居づらくなってしまうことも。

また、歯科医院の診療時間は19時までなど遅いことも多く、午前のみや16時までなどの時短勤務を受け入れてもらえないと、歯科衛生士として働くこと自体が難しくなってしまいます。子育てに理解のある歯科医院探しに苦労する歯科衛生士は少なくありません。

歯科衛生士/笹川実優さんの体験談

私の場合は、学べる環境があまりなかったことに悩みました。入職前はセミナーや勉強会の補助金が出ると求人に記載があったのですが、実際にはとても頼みづらくて院長先生にお願いすることができませんでした。そんなとき先輩歯科衛生士が、企業の会員登録をすることで無料でオンラインセミナーが受けられることを教えてくれました。その会社はほかにも無料の学習コンテンツを用意していて、電車の中などスキマ時間に読み進めることができました。今はさまざまなサイトや動画が無料で公開されているので、自分が欲しい情報はだいたい見つかります。今後は自分で見つけられる情報は自分でなんとかしつつ、本当に行きたいセミナーは勤務先に交渉してみるつもりです。

歯科衛生士のキャリアの悩みには転職を上手く活かそう

笹川 実優 / 歯科衛生士

この記事では、歯科衛生士のキャリアの悩みについて解説しました。ここでの情報がお悩みの解消に繋がれば幸いです！

MIRAISTEP 編集部

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