歯科医師の年代別平均年収とは?

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歯科医師の平均年収を知りたい」
「歯科医師として将来どれくらいの年収になるのか知りたい

歯科医師
石田友理
歯科医師 石田友理

このような方に向けてこの記事では、歯科医師資格を保有し、実務経験のある私が歯科医師の平均年収や20代から50代の年代別の平均年収について解説していきます!

記事執筆者
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石田友理

東京都在住。私立歯科大学を卒業、大学病院で研修後に都内のクリニックに勤務。子供からお年寄りまで幅広い年齢層に対して虫歯や歯周病治療に加え、入れ歯治療などの一般歯科治療に3年ほど従事。結婚を機に退職、歯科医師としての経験を活かして、歯科医師のキャリアを中心にライティング・監修を行う。【保有資格】歯科医師免許

記事監修者
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飯田このみ

東京都在住。国立大学歯学部を卒業後、大学病院口腔外科にて研修し都内のクリニックに勤務。一般歯科をはじめ、審美歯科、インプラント治療、矯正治療、小児歯科など、子どもからお年寄りまで多岐にわたる治療を行う。出産後は1年の育児休暇を経て臨床現場に復帰し、子育てと両立しながら勤務している。子育てを機に転職の経験があり、自らの経験が女性のキャリア形成や働き方の参考になればと思い、勤務医として働きながらライターとしても活動。【保有資格】歯科医師免許、日本口腔インプラント学会専修医、インビザラインGoシステムライセンス

歯科医師の年代別平均年収とは?

歯科医師
石田友理
歯科医師 石田友理

職業情報提供サイトjobtag (厚生労働省)には年代別平均年収が掲載されているのでこちらのデータを紹介しながら解説をしていきます!

20代歯科医師の平均年収

20代前半の歯科医師の平均年収は215.1万円、20代後半の歯科医師の平均年収は 464.3万円となっています。年収に幅があるのは学校を卒業し、臨床研修医として働きだした頃は一般企業の新卒と同じくらいでそれほど高くありません。歯科医院によって自由診療の割合が多めだったり、夜遅くまでまたは祝日もやっているなど医院によっても異なってきます。大学院生として研究しながら診療する場合は別ですが、常勤として入職することが多いです。

歯科医師
石田友理
歯科医師 石田友理

20代後半でも経験が浅いため、給料を重視するというより経験や内容を重視する歯科医師が多いといえます。

30代歯科医師の平均年収

30代前半の歯科医師の平均年収は666.7万円、30代後半の歯科医師の平均年収は996.4万円となっています。様々な治療の経験を積んでいる頃です。歯科医院では固定給より歩合制にしているところが多いので技術や知識が増えにいくにつれ年収が上がっていきます。開業を視野にいれている場合は自分の強みにしたい診療やインプラント治療などの専門的なことをより深く学ぶため転職し、いくつかの歯科医院で働く人もいます。一方で女性歯科医師の場合は結婚や出産などライフステージによる変化に伴い臨床から離れたり、働き方を常勤から非常勤にしたりする人が増えるので男女では年収に違いが表れてきます。

歯科医師
石田友理
歯科医師 石田友理

残業も多くはありませんし時短でも時間単価は高いほうなので、女性でもライフステージにあわせて働くことはできます!

40代歯科医師の平均年収

40代前半の歯科医師の平均年収は1031.8万円、40代後半の歯科医師の平均年収は1254.6万円となっています。勤務医として経験を積んできた男性歯科医師は開業医として働くことが多いです。そのため最も平均年収が高い傾向があります。しかし開業医の年収は自分が経営しているクリニックの経営状況に左右されるので、開業すれば必ず高収入というわけではありません。女性歯科医師は家族の協力を得て少しずつ勤務時間を増やしたり、相手が歯科医師で開業している場合はそこで一緒に働く人もいます。

歯科医師
石田友理
歯科医師 石田友理

女性歯科医師の場合は何かしらでブランクがあっても復職支援をしていて積極的に採用している歯科医院もあります。

50代歯科医師の平均年収

50代前半の歯科医師の平均年収は1085.0万円、50代後半の歯科医師の平均年収は1209.8万円となっています。この年代になるとかなり経験が豊富です。最近では年齢制限を設ける歯科医院もありますが歯科医師に定年制度はないので自分で開業している人は常勤で活躍するのは若手に任せ体に無理のない範囲で勤務したり、勤務医で働いてる人も訪問施設等で活躍することも可能です。

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石田友理
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最近は働き方も様々です。早いうちから将来の働き方をイメージしておくとゆとりをもって働けるのではないでしょうか。

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歯科医師 / 飯田このみさんのコメント

歯学部が6年制のため、歯科医師として働くのは早くても20代半ばからとなります。卒後1年間は研修の義務がありますし、あまり年収が高いとはいえません。大学院に進む場合は研修後からですが、博士課程のため卒業までさらに4年間です。その間は学費を払いながら、臨床と研究の合間に非常勤のアルバイトを掛け持ちする方が多いと思います。研修後に一般歯科医院に就職する方も多いですが、20代は下積み時代といえるでしょう。30代になると、大学院に進んでいた場合でも卒業して専門医を取得している方も増えてきます。分野にもよりますが、認定医や専門医を取得していれば、非常勤だとしても収入もグンと増える場合があります。研修後から一般歯科医院に勤務していた方は、かなりの経験を積んで自ら開業する方も増えてくる年代です。それに伴い、収入が増えて安定してきます。40代、50代は開業医として成功しいくつもの医院を経営しているような方も出てきますので、平均値が上がっているのではないでしょうか。また、このくらいになると年収も上がり続けるわけではなく、キープしているようにも思います。