歯科医師のキャリアアップ方法4選

歯科医師キャリアアップ記事画像

「歯科医師のキャリアアップの方法って?」
「歯科医師としてのキャリアアップってどんなのがあるのかな?」

歯科医師
飯田このみ
歯科医師 飯田このみ

このような方に向けてこの記事では、現役で歯科医師として働いている私が歯科医師のキャリアアップの方法について解説します。是非最後までご覧ください!

歯科医師
飯田このみ
歯科医師 飯田このみ

歯科医師はどうしたらキャリアアップできるのでしょうか

歯科医師のキャリアアップ方法1:大学病院に残る

研修医が終わってから進む道として、大まかに分けると勤務医になるか大学院に進学するかという分かれ道があります。

勤務医として働くことにより一般歯科診療の技術は早いうちに身につけることができますし、お給料もある程度もらえます。

それに対し、研修先として選んだ大学病院の医局に残る・他の大学院を受験し大学院へ進学するという選択肢もあります。歯科のなかでも細分化された分野を選んで自身が専門とする科で研鑽を積みます。技術もそうですが、論文を執筆し投稿することで実績として認められます。

大学病院で勤務したり大学院へ進むことで、専門技術を身につけたり、認定医や専門医を取得したりしてスペシャリストを名乗って仕事することができます。この場合の専門医は、大学院で勉強していないと受験できないものが多数あります。

大学に勤務しながら歯科医院で非常勤として勤務する際も、◯◯大学からいらしている△△専門の先生、として患者さんからの需要も大きいです。

歯科医師のキャリアアップ方法2:資格を取る

大学院に進学すると認定医や専門医をとることができますが、勤務医として働きながらでも専門資格を取ることができます。経験数があり論文を執筆すれば受験可能な専門医資格もあり、インプラント専門医などが代表的です。

また、年間コースやセミナーを受講してディプロマを取得しすると、一定の知識やスキルがあることの証明にもなります。

インビザラインなどの矯正治療も、認定コースを受講すれば治療ができます。

大学に残らずに一般歯科医として働きながらでも、何かに特化した技術を身につけたい、専門医をとりたい、一歩踏み入った治療ができるようになりたい、というのであれば様々な方法があります。

歯科医師のキャリアアップ方法3:転職する

勤務医としてのキャリアを積むというのであれば、転職するという方法もあります。短期間で転職を繰り返していてはイメージが良くありませんが、それぞれの医院の得意とする分野や技術を学び身につけて転職すれば強力な武器になります。

専門医の先生の指導のもとで修行してきました、となればその専門性を活かしながら治療を任せてもらえることになります。

医院ごとに院長先生の得意分野がありますし、患者さん層も異なりますので、経験する症例が全く違うこともあります。歯科治療とひとことに言っても、実は地域差も大きいのが特徴です。

こんな経験を積んできました、と自信をもってステップアップする転職は、その後の大きなキャリアアップにもつながります。

歯科医師のキャリアアップ方法4:開業する

歯科医師としての大きなキャリアアップの代表として、歯科医院を開業することが挙げられます

歯科医院の開業には多くの資金が必要ですし、経営もきちんと考えなければならないため安易に開業できるものではありませんが、歯科医師である限り開業して成功するチャンスは誰にでもあります。

開業に対して親身に相談に乗ってくれる先生の医院で勤務すると、開業場所の選び方や開業の流れを教えてもらえたり、一緒に開業業者さんと話したり相談に乗ってくれることもあります。日々の診療の中で経営についても勉強できますから、まずは将来的に開業することに対して理解があり協力的な先生のもとで勤務してみるのがよいでしょう

飯田このみプロフィール画像

歯科医師 / 飯田このみさんの体験談

わたしは大学病院の口腔外科での研修を終えてからは、ずっと一般歯科医院で勤務医として働いています。大学病院に在籍していたのは2年間という短い期間でしたが、それでも、親知らずの抜歯ができるようになっていたり、口腔粘膜疾患を診たりしていたので、口腔外科の知識や技術が現在もとても役に立っています。就職してからも、口腔外科出身の先生がいてくれてよかったと上司に言ってもらうことがよくありました。

歯科医院で勤務医をしながらインプラント専修医を取得させていただきましたので、インプラント治療も行っています。治療の選択肢が多く持てるためキャリア形成につながりました。資格を取るため当時お世話になった先生方には感謝しております。

勤務医として働いていると、①医院の院長の代診として同様の治療ができること、②また逆に、院長自身はあまりやってこなかったが患者さんからの需要がある治療を代わりに上手にできること、はどちらも重宝されます。どんな経験も自分の財産として、いつか必ずキャリアとして役に立つと思います。