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「グループホームってどのくらいの勤続年数が普通なんだろう?」
「グループホームの平均勤続年数を知りたい!」
こういった方に向けて、この記事ではグループホームでの実務経験がある筆者が、グループホームの平均勤続年数について分かりやすく解説します。ぜひ参考にしてください!
石田 楓
北海道在住。商業高校卒業後、ホテルへ就職、web制作会社の営業への転職を経験する。20歳のときに初任者研修(当時のヘルパー2級)を取得し、グループホームの立ち上げスタッフとして介護施設へ転職。グループホームでは、現場職員として日常的な介護や夜勤を経験。23歳で介護福祉士を取得し、同じ介護業界の他社へ転職。配属先はショートステイで、2年ほど現場職員として勤務しながら社会福祉主事を取得。27歳のときに新規ショートステイ立ち上げメンバーに選ばれ相談員として異動。4年ほど相談員としてケアマネージャー・病院ワーカーとの連携や利用者家族の対応。現在は介護ライターとして活動する。【保有資格】介護福祉士、社会福祉主事
グループホームの平均勤続年数とは?
厚生労働省の調査によると、グループホームの平均勤続年数は8.3年です。8.3年という期間が一般企業や他の介護サービスと比較して長いのか短いのかを比較したものが以下の表です。
平均勤続年数 | |
日本全体の企業 | 12.3年 |
介護サービス全体 | 8.7年 |
グループホーム | 8.3年 |
参照:独立行政法人・動労政策研究・研究機構「平均勤続年数」
結論、グループホームでの平均勤続年数は、日本にある企業のなかでは短い方ですが、介護全体で見たときにはそれほど平均と大差ないことがわかります。
介護福祉士、社会福祉主事/石田楓さんのコメント
データを見た個人的な感想は「本当に8年が平均値なのか?」です。実際、もう少し短い年数を想定していました。なぜなら、介護業界は入社して数日や数ヶ月で辞める方が非常に多いためです。そこで、グループホームにおける勤続年数別の統計を調べてみました。結果、最も割合が大きかった勤続年数は2年、次いで3年、4年、1年です。勤続年数が8年の方は、全体の1割にもとどきませんでした。どうやら、勤続年数10年以上の方々が平均値をあげており、実際に多いのは勤続年数1年〜4年の方々のようです。この結果には腑に落ちるところがあります。実際、筆者の周りでも1年〜4年で転職する方が多いためです。グループホームは、熟練の介護士が最後の職場として長く勤めるイメージがあります。統計によるスタッフの平均年齢は47.6歳で、訪問介護の48.6歳に次いで上位から2番目です。
個人的な感想ではありますが、グループホームは、子育てが終わった世代が長く勤めるには最適なサービスで、年配のスタッフが平均勤続年数を上げているのだと思われます。一方、これから知識や経験を積み上げたいと考えている若者や、グループホームという働き方が合わない方は、短い期間で違う介護施設に移っていくのではないでしょうか。
介護業界の職種との勤続年数の比較
前項で介護業界全体とグループホームの勤続年数を比較して大差ないとしましたが、より勤続年数の短いサービスもあります。サービス別における勤続年数の比較表は以下の通りです。
【サービス種類別】勤続年数(常勤) | ||
サービス種類 | 平均勤続年数 | 割合の多い勤続年数 |
介護老人福祉施設 | 9.0年 | 20年以上(次いで2年) |
介護老人保健施設 | 10.5年 | 20年以上(次いで2年) |
介護療養型医療施設 | 10.0年 | 20年以上(次いで2年) |
介護医療院 | 10.6年 | 2年 |
訪問介護事業所 | 8.5年 | 3年 |
通所介護事業所 | 7.4年 | 2年 |
通所リハビリテーション事業所 | 9.8年 | 20年以上(次いで2年) |
特定施設入居者生活介護事業所 | 7.1年 | 3年 |
小規模多機能型居宅介護事業所 | 7.5年 | 3年 |
認知症対応型共同生活介護事業所 | 8.3年 | 2年 |
統計では1年〜20年までを1年刻みで集計しており、20年以上はまとめられていました。結果的に20年以上が割合的に多くなるサービスもありますが、実際は勤続年数2年が最も多い割合だと考えられます。
結論、平均勤続年数・最も割合の多い勤続年数、どちらも正しいと感じます。私はグループホームを3年で辞めていますし、違う会社では部署移動こそあれど同じサービスで7年ほど勤務しました!
介護は転職のハードルが低い業界であるため、「合わなければすぐに辞める」「あえば長く勤務する」と、両極端になっていると考えられます。その結果、平均勤続年数と割合の多い勤続年数に幅ができているのではないでしょうか。
どうしたら長く働ける良い職場が見つけられるか
グループホームに限らず、以下の3つが当てはまれば、働きやすい良い施設と判断してよいでしょう。
- 利用者の表情が明るい
- しっかりとあいさつしてもらえる
- 施設に清潔感がある
面接や見学に行った際、スタッフが挨拶をしてくれる施設は接遇の指導が行き届いている良い施設と言えます。また、建物の古さに関係なく清潔感のある施設は、利用者に対しても細やかな配慮ができている可能性が高いです。
他にも、利用者の表情が明るく笑顔がみられる施設は、日常的に丁寧な接し方をしていると考えられます。そうでなければ、利用者から自然な笑顔はみられません。
上記の項目に該当する施設は、少なくとも働く環境として悪いところではないでしょう。
介護士としての転職を考えるなら、転職エージェントを活用しよう
ここまでがグループホームの平均勤続年数に関する情報です。参考になりましたでしょうか!
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