美容師の平均年収・給与とは?【有資格者が解説!】

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「美容師の平均年収ってどのくらい?」
「年齢によってどれくらいの平均年収になるんだろう?」

西川美沙季
国家資格美容師
西川美沙季 国家資格美容師

このような疑問を持つ方に向けて、この記事では実際に美容師としてサロン勤務しており、アシスタントもスタイリストも経験した筆者が解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

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西川美沙季

福岡在住。福岡の美容学校卒業後、東京吉祥寺のサロンにて2年間アシスタントとして勤務。1年目にはお客様に声かけをしたり店販で売り上げたりして成績を納めたので、新人賞を受賞し表彰される。2年でスタイリストデビューし、インスタやminimoでの集客で成果を上げる。レディースのカラーやカットを得意としており、特にブリーチ無しのワンカラーをメインに集客。施術以外でもアシスタントリーダーや検定員などを務めた。【所有資格】美容師国家資格、カラーコーディネーター、アロマセラピスト等

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美容師の平均年収とは

美容師の年収
画像引用元:スタディサプリ「美容師の気になる?年収・給料・収入」

美容師の仕事の男女混合の平均年収は約322万円で、日本の平均年収と比較すると低い傾向にあります。月給で換算すると26万円、初任給は20万円程度が平均となっています。国家資格が必要な職の中ではかなり低い平均年収です。ボーナスはほぼなく、給料数か月分ももらえるところはありません。

ただしこの平均年収は一部の有名サロンに努める人の年収も入っているので、実際はもっと低い覚悟をもっておいたほうがいいでしょう。勤務時間も長いので、時給換算をして絶望した美容師は多いと思います。レッスンも含めた時給換算すると500円前後であることが多いのが現状です。

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美容師/西川美沙季さんのコメント

歴が長ければ長いほど給料が上がるわけでもないので常に努力は必要になりますが、人気や職位が収入に直結するというシステムはやりがいにつながります。また、より収入の高い店舗に移動したり、独立やフランチャイズのオーナー、フリーランスになって収入アップする方法もあります。一握りではありますが20代で同世代より稼ぐ人もいます。つまり、美容師は稼げる人とそうでない人の差がかなり大きい職業であると言えます。

西川美沙季
国家資格美容師
西川美沙季 国家資格美容師

他の職に就いている友達からボーナスの額を聞いて本気でびっくりしましたね。これに加えてレッスンにかかる材料費まで出すとなるとなかなか厳しいお給料です…。

関東の美容師の平均年収

全国の美容師平均年収
引用元:求人ボックス給料ナビ

私が勤務していた関東の平均年収は359万円です。やはり東京や神奈川などを中心に、関東では平均年収が高い傾向にあります。

東京都が全国的に一番年収が高いですが、東京には有名サロンが多いので、稼いでいるスタイリストと厳しい修行を積むアシスタントとの給料の差が大きいということも特徴として挙げられます。給料が高くても家賃や食費にかかる額も地方とは違う、ということも念頭に置かなければなりません。

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東京の中でも、特に青山・表参道・吉祥寺などの強豪地域はスタイリストの年収も高くなることが多いです。有名な場所の美容師ならといつもしないトリートメントをしたり、商品を買ったりするので自然と客単価が上がります。有名サロンは条件をよくしなくても求人がくるので、給料が低い傾向にあるぶん、分憧れの人と働けたり一流の技術を学べたりします。逆に東京でも年配の人が多かったり住宅街だったりするとなかなか年収が高くない傾向にあります。やはり東京にいるならと有名な場所に行く方も多いようですね。将来的に稼げるようになりたい方は、都市部で修業を積むことをおすすめします。

美容師の年代別平均年収について

西川美沙季
国家資格美容師
西川美沙季 国家資格美容師

ここからは求人ボックス給料ナビのデータを参考に、美容師の年代別平均年収について解説します!

20代の美容師平均年収

20代の美容師平均年収:188万~239万

20代前半はほとんどの場合まだアシスタントなので、かなり給料は低いです。スタイリストになったとしてもまだまだ指名のお客様も少ないので、給料はそこまでよくありません。20代後半になってくると中堅スタイリストになってくるので収入も安定してきます。このころにようやく一般企業の新卒と同じくらいになります。

20代は無理に収入を上げることを考えるよりも将来のために技術を身に着けたほうがいい期間だと言えます。

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美容師/西川美沙季さんのコメント

この20代が踏ん張り時です。拘束時間も長い上にレッスンの材料費もかかるのでかなり厳しい状況になり、ここで挫折して辞めてしまう方が多い年代です。私の先輩は服が大好きでそこに少ないお金を使っていたので、昼ご飯はもやしばかり食べていました。会社によってはレッスンにかかる費用は別途支給のところもあるので、額面の年収だけでなくそのような福利厚生があるかもチェックしておくといいでしょう。

30代の美容師平均年収

30代の美容師平均年収:279万~354万

お客様がついていれば高収入になりますが、なかなかお客様がいないと20代と変わらない収入の場合もあります。また、働いている美容室の歩合制によって同じ売り上げでも変わってきます。美容師同士でも年収に差がでる年代です。

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美容師/西川美沙季さんのコメント

人によっては30代は年収が上がり、20代の苦労が報われ始める年代です。その場合、ここにきてようやく安定した給料になってきます。この年代から独立したり、業務委託でフリーランスとして活躍したりと選択肢が広がるということも言えます。また、大手サロンに勤めている人だと、幹部になっていくのもこの時期です。幹部になれば役職代もつきますし、客単価も上がるので年収が増えていきます。美容師として安定した給料が欲しいとなれば、幹部になることがおすすめです。

女性はこの30代が平均年収のピークとなります。理由には産休を取る人が増え始めるということが挙げられます。

一度産休に入ると、どうしてもその間お客様を待たせてしまうので指名がなくなりがちです。また、土日休みをもらうにことなると思うので、この先は収入も低くなっていきます。

40代の美容師平均年収

40代の美容師平均年収:331万~465万

この年代からは、キャリアを積んで実力派としてやっていける時期になります。歴20年のベテランとなるため、長く通ってくれている常連様や単価の高いお客様がついているはずです。そこまで必死に忙しく働かなくても安定してくるようになります。

また、大手サロンではこの年代の方は上の役職についていることがほとんどです。役職についたことで手当てがついたり、サロンワーク以外の講師や会議への参加などの活動も増えてきます。他にも経験を生かして経営者やオーナーとして美容師以外の道に進む人も多いです。

西川美沙季
国家資格美容師
西川美沙季 国家資格美容師

歴20年のスタイリストはあまりいないので、それだけでもお客様から信頼されたり指名されたります。ただこの年代から、徐々にサロンワークが体力的にきつくなってきます。

50代の美容師平均年収

50代の美容師平均年収:333万~525万

美容師の定年は40歳とも言われており、この年代まで現役で美容師をしている人はかなりやる気のある実力者です。ほとんどの人は経営者や管理職にキャリアチェンジしていることが多いです。

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美容師/西川美沙季さんのコメント

都心のサロンでは新卒のスタッフも多く、店の風潮が合わなくなってくるので、50代でも現役でサロンワークを続ける場合は地域密着型のサロンに転職することが多いです。地域密着型のサロンであれば、都市部に比べて年齢層も高くなるので自分との年齢とも近くなり話題や流行に振り回されることが少なくなります。ただこれも50代前半がピークで、55歳以降は年収が半分ほどに下がることが多いです。体力的にもがっつり働けなくなるのでサロンワークをやめたり、常連様だけをやっていくようになると思います。この年代まできたら現役で美容師をするより、経歴を生かしてキャリアチェンジしたほうが金銭的にも体力的にもよくなりますね。

美容業界動向と美容師の給与の将来性

美容業界の現状と今後の見通し

現状大きな問題と言えるのは、低単価のサロンが多くなっていることです。周りのサロンが安く集客しているので合わせて値段を低くするという悪循環が起きています。そのため、客単価はどんどん下がってきています。

さらに美容室では時間単価の考え方も大切になるのですが、SNSで見かけるような時間のかかる高クオリティのものを求められるので単価に見合わない施術を要求されることが多くなると思います。

西川美沙季
国家資格美容師
西川美沙季 国家資格美容師

高単価でも来てくれるくらいの技術を身に着けたり、カウンセリングが丁寧などの付加価値を提供することで客単価を上げていかなくてはなりません。一人一人が自分の技術を安売りしない意思をもつことが大切です!

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美容師/西川美沙季さんのコメント

とはいえ、ここ数年社会全体の美容意識が高まっているので、美容師の需要はまだまだあると思います。AIに取られることのない仕事であるので将来性もあるといえるでしょう。また、サブスク美容のサービスが始まったり、到来の美容室の形とは異なる業務形態も増えてきているので目の付け所次第では大成功する可能性も充分あります。

美容師の平均年収の推移

現在の美容師の平均年収の推移からは、男性だと50代前半、女性だと40代から稼ぐことが難しいということが分かります。これは今後も変わらないか、もしくは早まる可能性が高いと思われます。

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美容師/西川美沙季さんのコメント

この理由には、オンラインでセミナーが受けれるようになったり、早くスタイリストになれる会社が増えてきたりしているということが挙げられます。若くて実力のあるスタイリストが多くなってきます。そうすると今までベテランの売りだった経験値の魅力が少なくなってしまいます。また、集客も個人でしていく時代なので流行に着いていきやすく感性がお客様と似ている年齢のスタイリストのほうが指名されやすくなります。ベテランは年配のお客様や地方のお客様には需要があると思うでまったく稼げないわけではないですが、30代~40代と比べると年収は落ちるでしょう。

美容師として一生やっていきたいならば、サロンワークだけでなく講師をしたり、知識をコンテンツとして売ったりと何本か収入減があったほうが確実と言えるでしょう。

西川美沙季
国家資格美容師
西川美沙季 国家資格美容師

体力のことも考えても今までの経験を生かしたキャリアチェンジがおすすめです。

美容師の給与の見通し

今後も美容師の給料はなかなか上がらないと思いますが、福利厚生や労働環境は変わってきています。また、現代では格安のオンライン講習や、無料のSNSの活用も可能です。給料が上がること自体は難しくても、支出が減るので結果的には生活しやすくなると考えられます。

あとは面貸でのフリーランスや美容介護の分野など幅広い働き方ができるようになっているので、会社勤務以外の働き方を視野にいれると給料が安定すると思います。ただいずれにせよ技術が必須なので厳しいアシスタント期間は覚悟しておいたほうがいいでしょう。

西川美沙季
国家資格美容師
西川美沙季 国家資格美容師

今後もなかなか厳しい状況ですが、自分次第でいくらでも稼げるます。あくまで目安として考えていただけたらと思います!

より良い職場を探すなら、転職を活用しよう!

西川美沙季
国家資格美容師
西川美沙季 国家資格美容師

ここまでが美容師の1日の流れに関する情報でした。いかがでしたでしょうか!

MIRAISTEP
編集部
MIRAISTEP 編集部

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