介護職転職の面接で多い質問5選【介護士転職の経験者が解説！】

「介護職の転職面接の質問対策をしたい！」
「介護士として転職するけど、面接が不安……」

石田楓 / 介護福祉士、社会福祉主事

このような方に向けてこの記事では、実際に介護職としての実務経験も転職経験もある筆者が、介護士の転職面接でよく聞かれる質問について解説しますのでぜひ参考にしてください。

記事執筆者

石田楓

北海道在住。商業高校卒業後、ホテルへ就職、web制作会社の営業への転職を経験する。20歳のときに初任者研修（当時のヘルパー2級）を取得し、グループホームの立ち上げスタッフとして介護施設へ転職。グループホームでは、現場職員として日常的な介護や夜勤を経験。23歳で介護福祉士を取得し、同じ介護業界の他社へ転職。配属先はショートステイで、2年ほど現場職員として勤務しながら社会福祉主事を取得。27歳のときに新規ショートステイ立ち上げメンバーに選ばれ相談員として異動。4年ほど相談員としてケアマネージャー・病院ワーカーとの連携や利用者家族の対応。現在は介護ライターとして活動する。【保有資格】介護福祉士、社会福祉主事

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Contents

介護士の転職面接でよくある質問１：当施設に応募した理由はなんですか？
介護士の転職面接でよくある質問２：以前の職場（施設）を辞めた理由は？
介護士の転職面接でよくある質問３：前職（施設）ではどのような経験をしましたか？
介護士の転職面接でよくある質問４：今後の目標はありますか？
介護士の転職面接でよくある質問５：何か質問はありませんか？
まとめ

介護士の転職面接でよくある質問１：当施設に応募した理由はなんですか？

回答ポイント：積極性をアピールしましょう。

「以前からSNSを拝見しており、利用者様との関わり方が丁寧だと感じた」
「ホームページを見て、スキルアップのためにサポートしてくれる会社だと感じたから」

といった具合です。スキルアップの意欲や介護への熱意が伝えられ、さらに企業を以前から知ってくれているといったアピールにも繋がります。

一方で、「近かったから」「給料が高かったから」「休みが多いから」といった待遇・給料に関する回答はよくありません。「仕事に対する熱意がないのか」「待遇が変わったら辞めてしまうのか」と心配要素になってしまいます。本当の理由はこちらだったとしても、正直に伝えないようにしましょう。

石田楓 / 介護福祉士、社会福祉主事

この質問は、必ずと言っていいほどされます。回答を用意しておくといいでしょう！

介護士の転職面接でよくある質問２：以前の職場（施設）を辞めた理由は？

回答ポイント：ポジティブな理由での退職であると伝えましょう。

この質問も、志望動機と並ぶ頻出のものです。面接官は「前の施設でトラブルを起こしたのでは？」「採用してもすぐ同じ理由で辞めてしまうのでは？」を知りたいと思っています。

「介護技術を幅広く身につけたいと思っており、前職とは違うサービス形態にチャレンジしたかったから」
「他の施設で経験を積みたかったから」

上のような前向きな回答が望ましいでしょう。

反対に、「人間関係が悪かったから」「給料が低かったから」「残業が多かったから」といったネガティブな理由は、たとえ本当の理由であっても伏せておいた方がよいです。

介護士の転職面接でよくある質問３：前職（施設）ではどのような経験をしましたか？

回答ポイント：自分がどのような経験をしてきて、何ができるのかを具体的に伝えましょう。

この質問は、介護職としての経歴・経験・対応できるレベル・携われる業務を確認するためのものです。

「デイサービスで3年間勤務していました。レクリエーションが好きで、レクリエーション介護士の資格を取得しています。ADLレベルのバラバラな利用者様同士、どうやったら同じように楽しんでもらえるか考えてレクの内容を決めるのが得意です。」

といった形で答えましょう。反対に「特養で生活介助全般をしていました」「デイサービスで、利用者の介助や送迎の運転をしていました」のように、一般的な仕事内容を伝えるだけでは「結局何ができるの？」と思われてしまいます。

介護士の転職面接でよくある質問４：今後の目標はありますか？

回答ポイント：できるだけポジティブで意欲的な回答が望ましいです。

この質問をされた場合は、「長期的なキャリアプランを持っているか？」「長く働いてくれそうか？」ということを確認されています。これには以下のように答えると良いでしょう。

「フロアリーダーを目指しています。利用者様に満足してもらえる介護を提供するにはどのようなマネジメントが必要か、ということを学びたいです」
「今は子どもが小さいので難しいですが、いずれは社会福祉主事を取得して相談員をしたいと思っています」

よくない回答は、「はやく施設に慣れるようがんばります」「どんな業務も率先して取り組んでいきたいです」のような回答です。悪くはありませんが、アピールには繋がりません。

介護士の転職面接でよくある質問５：何か質問はありませんか？

回答ポイント：入社後を想定した質問をしましょう。

逆質問は、面接の最後に必ずされる質問です。以下のように答えると好印象に映ります。

「役職につくための評価制度はどのようになっていますか？」
「介護福祉士を取得したいと考えているので、資格取得を支援してくれる制度があるか知りたいです」

「特にありません」といった回答はできるだけしないようにしましょう。本当に質問がなかった場合は「面接中に確認できたので大丈夫です」と答えた方がよいです。

介護福祉士、社会福祉主事/石田楓さんのアドバイス

どんなにいい回答を用意していても、身だしなみが整っていない・笑顔がない・挨拶ができない人は、採用されにくいです。介護は接客業といっても過言ではありません。まずは第一印象がよくなるように配慮しましょう。介護の場合、面接時の服装を指定しない施設がほとんどですが、できればスーツを着て行った方がよいです。質問に回答する際は、ハキハキと答えた方が印象はよくなります。また、コミュニケーションができるか、といったポイントも面接では見られています。介護はスタッフ同士のコミュニケーションがなければ成り立たない仕事ですので「回答する際には目を見て話す」「敬語を使って話す」ことなどにも注意しましょう。基本的には、介護業界に限らず意欲的な姿勢や協調性をアピールするのが大切です。