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「看護師の平均的な年収・給与ってどれくらい?」
「看護師って将来性あるの?」
このような方に向けて本記事では、現役看護師として働く私が看護師の平均年収・給与、看護師の将来性について解説していきます!
津村 友香
東京都在住。看護学校を卒業後、都内の国立病院に就職。精神科に配属となり、主にてんかん性精神病や治療困難症例患者の看護を実施。看護研究にも取り組む。3年目に病棟転科のマニュアル作成者に任命される。その後私立病院に転職し、SST中級研修終了・日本精神科医学会認定精神科医療安全士取得、プリセプターを経験。長期入院患者の地域移行支援でクライシスプランを導入し退院支援を行う。現在は病棟夜勤バイトと訪問看護に従事する傍らで資産運用・金融・看護・YouTube台本などのWebライターとしても活動中。【保有資格】看護師・保健師・SST中級研修終了・日本精神科医学会認定精神科医療安全士・FP3級
看護師の平均年収
求人ボックス(2023/8/31)時点のデータによると看護師の平均年収は364万円で、日本の平均年収と比較すると低いです。月給換算すると月30万円、初任給は月22万円が相場のようです。
しかし、勤務先や勤務形態、経験・求められるスキルによって年収に大きな差があります。
雇用形態による看護師の給料の違い
正社員の年収の給料幅が319~1,070万円と広いのは、勤務先や経験年数・求められるスキルによって給料に大きな差があるためだと見受けられます。
一方、アルバイト・パートになると平均時給は1,339円で、1日6時間勤務を週5日行った場合、およそ月収16万円になります。派遣社員だと平均時給1,760円で、1日8時間勤務を週5日行った場合、およそ月収28万円です。フルタイムの正社員よりも給料は安くなりますが子供を持つ女性看護師は、時短勤務で働く方が多いです。
地域による看護師の給料の違い
都道府県によっても給料には大きな差があり、最も平均年収が高いのは東京都で417万円となっています。一方、最も給与が低いのは宮崎県で280万円となっており、東京都と比べると137万円もの差があります。
看護師は世間一般的に高給取りと言われていますが、日本の平均年収と比較すると低いです。それは給料の伸びが悪いことも理由に挙げられます。
看護師の年代別平均年収について
先述した通り、看護師の平均年収は日本の平均年収と比べて低いです。その理由について年代別の年収の推移を交えて解説していきます。
看護師の年代別平均年収は以下の図の通りです!
20代看護師の平均年収
20代看護師の平均年収は、20代前半が388万円、20代後半が461万円です。
20代前半は就職したばかりでできる業務も限られスキルも未熟のため年収としてはそこまで高くありません。
20代後半になると業務にも慣れスキルも身につき、負担や責任が増えてきます。委員会や後輩の指導を行うプリセプター、看護研究など病棟内での役割もついてきます。また、20代は未婚の人が多く、体力もあるので夜勤をどんどん組み込まれる時期でもあります。それに伴い徐々に年収も上がってきます。
20代が一番給料の伸びがいい時期です。この時期にいかにスキルや経験を詰めるかが今後の看護師人生のポイントになるところです。
30代看護師の平均年収
30代看護師の平均年収は、30代前半が475万円、30代後半が485万円です。
30代は経験・知識・スキルが備わってくる時期です。徐々に副師長や主任などの役職に就く人も出てきます。職場にもよりますが役職手当は基本的にそこまで高くないので、労働が増える割に給料は大きく変わらない場合が多いです。逆に夜勤回数を減らされ、給料が減る場合もあります。
重労働と責任の割に給料が低く見合っていないと感じ、転職を考える人が増える時期でもあります。また結婚し子供が産まれたため夜勤免除・時短勤務を行う人も出てきます。そのため必然的に給料は下がってしまいます。
給料は20代の頃から大きく変わらないのに労働と責任がどんどん増えていく時期です。多くの人が転職を考える時期でもあります。
40代看護師の平均年収
40代看護師の平均年収は、40代前半が504万円、40代後半が521万円です。能力の高い人や向上心のある人は認定看護師や専門看護師などにステップアップする時期です。
認定・専門看護師となることで給料がアップするかは勤め先の労働条件によって異なります。そのため認定・専門看護師を取っても必ず年収がアップするとは限りません。逆に認定・専門看護師となることで病院全体の業務に駆り出されることが増え、労働時間が長くなる可能性もあります。
役職に就いても、資格を取っても給料は上がらず、逆に労働時間は伸び業務負担が増えるという人を多く見てきました。やりがい搾取な業界にも問題があると思います。
50代看護師の平均年収
50代看護師の平均年収は、50代後半が535万円、50代後半が531万円です。給料はほぼ横ばいになります。50代になると子育てもひと段落するため、仕事に集中できる年代にもなります。
役職についている看護師から看護部のトップである看護部長に上り詰める人も出てきます。
ほとんど給料に変化はありませんが、退職金を当てに勤め続ける人が多い印象です。
業界動向と看護師の給与の将来性
業界の現状と今後の見通し
看護師は慢性的な人手不足です。以下の正規雇用看護職員・新卒看護職員・既卒看護職員の離職率の推移グラフを見てください!
看護師の離職率は2022年の調査では前年よりも1〜2%増加しています。看護協会は新型コロナウイルス感染症の影響が一定数あったとの見解を示しています。一番の問題は、離職後の看護師の就業状況です。
2012年時点での厚生労働省の調査によると、看護師資格を持ちながらも就業していない64歳以下の人、いわゆる潜在看護師が全国に約71万人いると発表されました。これはライフステージの変化や職場環境への不満、責任の重さなどから離職する人が多く、離職した人は離職後復職しない傾向であることが調査からもわかっています。
そういった慢性的な人手不足な状況に加え、今後の労働人口の減少などからも看護師は更なる人手不足になると想定されています。看護師は、AIや機械にとって代わることが難しい職種であり、今後も同様に需要は見込めるでしょう。
看護師の平均年収の推移
看護師の平均年収は表でも分かる通り、2010年からほぼ横ばいで推移しています。しかし、先述した通り看護師はこれからますます人手不足となってきます。需要に対し看護師数が少ないため、看護師の平均年収も上がるか、たとえ上がらなくても現状と変わらない程度で推移するでしょう。
現状、年収を上げるためには給料の高い職場に転職するしか方法がありません。今後、看護師全体の平均年収が上がれば看護師の就業者数も増え、結果的に離職する人が減る可能性も見えてきますね。
看護師の給与の見通し
看護師の給与は、現状維持か、もしくは上がる可能性があります。
先述したように、将来的な労働人口の減少・慢性的な看護師不足などから看護師は更なる人手不足になると想定されています。看護師は機械に取って代わることが難しい職業のため、看護師の需要はさらに増加し、給与も現状維持か、上がるのではないかと推察されます。
しかし、過去のデータからもすぐに給与が上がる可能性は低いため、現状の給与に不満がある場合、現時点では転職するしか方法はないでしょう。
看護師としてより良い職場を探すなら、転職エージェントを活用しよう!
ここまでが看護師の平均年収に関する情報でした。いかがでしたでしょうか!
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