薬剤師の平均年齢は？何歳まで働ける？

「薬剤師の平均年齢ってどのくらい？」
「薬剤師として何歳まで働けるんだろう？」

石井康博 薬剤師

このような方に向けてこの記事では、薬剤師資格を保有し実務経験のある私が、薬剤師の平均年齢について解説していきます！

記事執筆者

石井康博

宮城県在住。私立薬科大学を卒業後、宮城県内に20店舗ある調剤薬局に入社 。2年目にはラウンダー薬剤師に任命され実務経験を積み、1日200枚の処方箋を応需する店舗で3年間の管理薬剤師を経験。大手調剤薬局によるM&Aをきっかけに転職。管理薬剤師を続けながら、WEBライターとしても活動している薬剤師歴10年目。「薬剤師の悩みを解決したい！」という思いが強くなり、メディア「yasublog」を立ち上げる。【保有資格】薬剤師、認定薬剤師

薬剤師の平均年齢及び年齢別の労働者数

全国で働いている薬剤師の平均年齢はいくつなのでしょう？結論から言うと、下記の通りです。

1000人以上の企業規模の大企業では、若い薬剤師が働いている印象です。この理由は、大企業の目標が高く、求められるレベル高いから。求められるレベルが高いと、それだけやるべき業務が増えます。すると、体力のある若い薬剤師が台頭して働くようになるのです。

一方で、年齢別の労働者数はどうでしょう。

上の表を見てもわかるように、20代〜30代の薬剤師が多いです。理由は下記が考えられます。

薬剤師が6年制になってから、薬科大学が多く設立されました。これは薬剤師不足を補うためだと思われます。この影響から、20〜30代の薬剤師数が多くなっているのです。ちなみに、25年度からは薬剤師過剰を防ぐために、薬学部の新設は中止になる予定です。

また、薬剤師の比率はおよそ「男性：女性＝4：6」です。女性が多い業種ですので、結婚・出産に伴い離職する方が増えると、薬剤師の人口も減る傾向にあります。

石井康博 薬剤師

実際に30代で結婚・出産する方は多いです。子供が小さいうちは、働かない方もいらっしゃいますね！

薬剤師の勤務先別の平均年齢

では、薬剤師の勤務先ごとの平均年齢はどうでしょう。結論、下記の通りです。

病院薬剤師が若い傾向です。考えられる理由は、夜勤があることでしょう。夜勤は体力が必要である上に、少人数で担当しなければいけないケースも多いので、精神的な負担も大きいです。

一方で、診療所や介護保険施設の薬剤師は年齢が高めです。どちらも魅力はありますが、募集自体が少ないのと、若い薬剤師の「選択肢」に入っていないのが現状です。

薬剤師は何歳まで働ける？

石井康博 薬剤師

結論から言うと「体力的な限界がきたら引退」だと思います。なぜなら、知力だけではなく体力を使う職業だから。ギリギリ働ける年齢は、会社員の定年である65歳あたりが妥当でしょうか。

調剤薬局だけではなく、病院、ドラッグストア、製薬企業すべてで体力を使います。もちろん、薬剤師に限ったことではありません。医師や看護師もそうですが、医療職は体力が必須です。

あくまで上記の年齢は「現場で働く薬剤師」に限ります。経営側に回るなど、現場に出る機会が減るならば70歳以上でも働けるでしょう。

薬剤師/石井康博さんのコメント

ぼくは調剤薬局でしか働いたことがありませんが、忙しい薬局だと50代でもつらいと思います。実際に50代の方と一緒に働きましたが「身体がついていかない」「体力がもたないよ」とおっしゃっていました。あまり忙しくない薬局でも、国の求める薬局像として「在宅医療の推進」や「オンライン化」の波があります。現場で長く働くためには、体力が必須であることは間違いありません。定年が65歳の企業が多い一方で、自ら起業したりフリーランスとして働くならば年齢に上限はありません。長く働きたいなら、体のメンテンナンスが必須です。

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石井康博 薬剤師

ここまでが薬剤師の平均年齢に関する情報でした。いかがでしょうか！

MIRAISTEP 編集部

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