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「薬剤師の年代別平均年収ってどのくらい?」
「薬剤師の給与って年齢ごとにどんな違いがあるのかな?」
このような方に向けてこの記事では、薬剤師資格を保有し実務経験がある私が、薬剤師の年代別平均年収について解説していきます!
石井康博
宮城県在住。私立薬科大学を卒業後、宮城県内に20店舗ある調剤薬局に入社 。2年目にはラウンダー薬剤師に任命され実務経験を積み、1日200枚の処方箋を応需する店舗で3年間の管理薬剤師を経験。大手調剤薬局によるM&Aをきっかけに転職。管理薬剤師を続けながら、WEBライターとしても活動している薬剤師歴10年目。「薬剤師の悩みを解決したい!」という思いが強くなり、メディア「yasublog」を立ち上げる。【保有資格】薬剤師、認定薬剤師
薬剤師の年代別平均年収(20代・30代・40代・50代)
ここからは、20代・30代・40代・50代それぞれの薬剤師の平均年収を解説していきます!
参考データ:求人ボックス(2023/8/29時点)
20代薬剤師の平均年収:前半361万円、後半471万円
大学時代に必死に勉強したとはいえ、働きはじめの20代は「経験不足」です。年代別に見ても、20代が最も低い年収になっています。
薬剤師になるためには6年制の大学を卒業する必要があるので、国家試験をストレートで合格したとしても、働き始めは24歳になります。社会人になるのが4年制の大学に比べて2年遅いので、20代の年収に差が出るのも仕方ないと思われます。
年収は「追いかけるもの」ではなく「ついてくるもの」です。20代ではスキルを伸ばすことに集中しましょう。
30代薬剤師の平均年収:前半532万円、後半592万円
知識・経験が備わってくるのが30代です。30代になると年収が高くなる傾向にあります。主な理由としては「中間管理職」に任される人材が増えるからでしょう。
調剤薬局やドラッグストアのキャリアアップとして、30代で「管理薬剤師」になる方は多いです。また、早い人だと30代後半でエリアマネージャーに昇進する方もいます。製薬会社でも主任や係長を任される人が増えてくるでしょう。役職がつくと責任が重くなるので、結果的に年収が上がります。
30代は最も脂がのった時期です。体力があるので、バリバリ仕事のできる年代でしょう。
40代薬剤師の平均年収:前半611万円、後半629万円
薬剤師歴も20年を超え、「ベテラン」になる年代です。40代薬剤師の平均年収は600万円を超えています。まだまだ店舗で働ける年齢ではありますが、マネジメント側に回る人も増えてきます。
主な役職として管理薬剤師やマネージャーだけではなく、部長などの昇進した役職も挙げられるようになってきます。マネジメント能力は企業側にとっては重宝するスキルなので、年収も高くなる傾向にあります。
40代になるとリーダーシップをとれる人材の年収が高くなる傾向があります。経験を積み、市場価値の高い薬剤師が増えてきます。
50代薬剤師の平均年収:前半635万円、後半622万円
50代になると子育ても一段落つき、仕事に集中できる年代になります。女性薬剤師もフルタイムで働けるようになり、50代はさらに年収が上がる傾向にあります。
また、現場に出ている薬剤師もいますが、採用やマネジメントに回る方も増えてきます。製薬企業で順調に出世できれば、年収700~800万も夢ではありません。1,000万を稼ぐ薬剤師もいるほどです。重要なポジションにつけばつくほど責任が重くなるので、その分年収も上乗せされます。
経営面での期待が寄せられる年代なので、必然的に年収も高くなります!
20代薬剤師の転職事情
では、1番平均年収の低い20代薬剤師の転職状況はどうなのでしょう。
結論から言うと、転職する薬剤師は多いです。理由は下記の通りです。
- 年収に不満がある
- 人間関係がうまくいかない
- 業務に飽きてきた
- 他にやりたいことができた
- もっと成長したい
この中でも、転職理由として多いのが「年収」と「人間関係」でしょう。
20代薬剤師の年収は先述した通り、あまり高くはありません。なぜなら、20代で役職につくのが難しくなってきているからです。薬局やドラッグストアのはじめての昇進といえば「管理薬剤師」ですが、この管理薬剤師になりづらくなってきているのです。
その理由は調剤報酬にあります。5年間の勤務経験のある薬剤師を管理薬剤師にしないと、利益が出づらいという法律によって、どこの企業も20代で管理薬剤師をさせることがほとんどなくなりました。若手薬剤師はポジションが与えられないので、手当も出ず、年収が伸びない傾向にあります。
人間関係の悪さが原因で転職する薬剤師も多いですが、頑張ってもなかなか評価されず、年収も伸びないという理由からも、入社5年未満で転職する薬剤師は多いです。
薬剤師/石井康博さんのコメント
個人的には若いうちからどんどんチャレンジして、自分に合う働き方を見つけたほうがいいと思っています。自分の強みが活きない場所では、成果が出づらいですから。今よりも良い環境で働けると感じるなら、転職も視野に入れましょう!
ここまでが薬剤師の年代別平均年収に関する情報でした。いかがでしょうか!
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