歯科医師転職の志望動機5つのポイント【例文付】

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「歯科医師の転職でいつも志望動機がうまく書けない・・・」
「歯科医師の志望動機ってなにかポイントはあるのかな?」

歯科医師
石田友理
歯科医師 石田友理

このような方に向けてこの記事では、歯科医師資格を保有し、実務経験のある私が転職の志望動機のポイントを例文を交えて解説していきます!

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石田友理

東京都在住。私立歯科大学を卒業、大学病院で研修後に都内のクリニックに勤務。子供からお年寄りまで幅広い年齢層に対して虫歯や歯周病治療に加え、入れ歯治療などの一般歯科治療に3年ほど従事。結婚を機に退職、歯科医師としての経験を活かして、歯科医師のキャリアを中心にライティング・監修を行う。【保有資格】歯科医師免許

歯科医師転職の志望動機作成のコツ3点

歯科医師の転職の際に、必ず必要となるのが志望動機です。採用する歯科医院でも採用していいかの判断材料となるのでとても重要となってきます。やはり志望動機がしっかりしていると応募先に熱意が伝わり印象が良くなります。「家から近いから」「給与がいいから」もちろんこれらの本音での理由もあるかもしれませんが、そのまま履歴書に記載したり、伝えたりするのはおすすめしません。

志望動機のコツを解説する前に、書き方の基本ルールについてもふれておきたいと思います。志望動機は、まず結論から述べることが重要です。最初に述べることで医院側はその後の内容について把握しやすくなるからです。次に結論として述べた内容を具体的に説明していきます。そして志望動機の裏付けとなる理由を自己アピールなどを交えてまとめていきます。

歯科医師転職の志望動機のコツ1:働きたい理由を明確にする

歯科医師転職の志望動機を書くときは、なぜこの医院で働きたいのかを具体的に記載することが重要です。なぜなら、応募先の医院だからこその具体的な理由が記載されていることで医院への理解度が高く、志望度も高いと判断されるからです。「貴院の診療理念に共感したため」のありきたりなフレーズや漠然とした「患者様の役に立つ仕事がしたい」などではなく、この医院でのこの理念が自分の考え方に合致している、自分の経験を通してこのように患者様の役に立ちたいなど掘り下げて考えるのが重要です。

歯科医師転職の志望動機のコツ2:医院の特徴に沿った自己アピールをする

自己アピールが苦手な人は多いと思いますが、自分の長所や強みを伝えるのはその医院の雰囲気や理念に合うかどうかを判断するのに重要です。長所や強みもただ「協調性がある」よりも具体的なエピソードも合わせて伝えると相手の印象に残りやすく、応募先の医院での理念や診療の取り組みなどを自己アピールを交えて伝えると効果的です。

歯科医師転職の志望動機のコツ3:医院でどのように活躍できるのか

応募先の医院で自分のこれまでの経験や学んできたことが、どのようにその医院にプラスになるのかを上手く盛り込むことが重要です。それが分かることで医院側は採用後どのように活躍ができそうかというイメージがしやすくなります。どのように活躍できるのかは前述した働きたい理由も絡めると伝わりやすいでしょう。

ちなみに、履歴書の文面では「貴院」を使用し、面接では「御院(おんいん)」を使います。意味的には同じですが、間違いやすいので注意が必要です。話し言葉には「御」、書き言葉には「貴」と覚えましょう。

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歯科医師 石田友理さんの体験談

私が歯科医師として転職活動をする際も、先ほど紹介した志望動機のコツを意識しました。応募先の医院の魅力に感じたところや共感できる点などを探し、求人サイト以外でも医院のホームページで特徴を調べ、その条件が自分の考えと合致していることを強調して伝えました。さらに自分にどんな強みがあってそこの医院でどのように活躍できるのか具体性をもって相手が納得できる説明を心掛けました。勤務地や給与面の条件面が一番魅力的だったとしても、医院の診療への考え方や雰囲気、教育制度、設備や働き方などさまざまな角度から医院をみてみるといいかもしれません!

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石田友理
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志望動機には避けるべきNGポイントもあるので、次は思わず使いがちなNGな志望動機例文を元に解説していきます!

歯科医師転職の志望動機作成のNGポイント2点

歯科医師転職の志望動機のNG1:どの医院でも使えそうな理由

例文:「貴院を志望したのは、理念や診療スタイルに感動したからです。貴院で業務にあたることで歯科医師としてスキルアップでき、患者さんの役に立てると思いました。」

このような理由だと、この医院で本当に働きたいのか志望動機として意欲が感じられません。歯科医院は一般歯科と専門性に特化した医院が違うように、それぞれ診療理念や軸となる治療方針が異なってきます。そのため、応募先の医院の特徴をしっかりと把握することが重要です。

歯科医師
石田友理
歯科医師 石田友理

この医院の何に惹かれたかが曖昧です。どこでも使えそうな言い回しは避けましょう。

歯科医師転職の志望動機のNG2:待遇面にフォーカスされている

例文:「貴院を志望したのは、家からも近く給与が高いためモチベーションもあがりプライベートも充実させることができると思ったからです。」

このように待遇面にだけフォーカスされていると、他に良いところが見つかればすぐに辞めてしまうのではないかと思われ、印象が悪くなります。自分の中で待遇面の優先度がどうしても高い場合、そのメリットが医院でどのように活かせるか考えることでカバーできる可能性はあります。

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石田友理
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確かに大事なことではありますが、医院の理念などに目を向けましょう!

歯科医師転職の志望動機例文

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石田友理
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それでは、どのような志望動機がいいのでしょうか?これから働き方に合わせた志望動機の例文をご紹介していきます!

歯科医師転職の志望動機例文1:一般歯科の場合

例文:「貴院を志望した理由は予防歯科に注力しており、院内研修はもちろん外部研修や勉強会などを積極的に行っておりスキルアップの環境が整っているからです。前職では大規模な歯科医院で多くの患者さんの診療にあたり歯科医師としての基礎を学びました。経験を積んでいく中で診療の本質でもある予防歯科について学びたいと考えるようになりました。そこで貴院では総合的な歯科診療と専門性の高い業務を合わせてさまざまな患者さんの悩みを解決していきたいと考えております。」

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石田友理
歯科医師 石田友理

前職がどのような職場でそこで得た経験もあわせて、その医院でどのようになりたいかを具体的に説明しましょう!

歯科医師転職の志望動機例文2:非常勤の場合(その1)

例文:「前職では一般歯科を中心に診療していました。現在一般歯科でも勤務していますが近年の審美歯科のニーズを強く感じており一般診療以外でも幅広いスキルを身に付け患者さんに貢献したいと考えています。貴院の数多くの実績や、最新の設備、研修システムがとても魅力であるため志望いたしました。今後、ホワイトニングの技術や接遇など、さまざまなスキルを身に着け、貴院に貢献できるようになりたいと考えています。」

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石田友理
歯科医師 石田友理

非常勤で勤務する場合はなぜその分野に興味をもったか理由も加えると伝わりやすいです!

歯科医師転職の志望動機例文3:非常勤の場合(その2)

例文:「前職では一般歯科に約6年ほど従事しており結婚、出産を機に退職しました。少し子育ても落ち着いてきたため、家庭との両立を考えながら非常勤での復職を考えています。貴院は、地域密着型で予防歯科の重要性を広めていたりライフステージに合わせたさまざまな働き方ができるところに魅力を感じ志望いたしました。貴院に来院される患者さんは、ファミリー層が多く現在私は育児中でもあるため、この経験をもとに小児や女性に寄り添った診療をしていきたいと考えています。」

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石田友理
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現在の自分の状況を強みに変えうまく応募先の医院にアピールするのも効果的です。

まとめ

歯科医師の転職で履歴書や面接での志望動機は採用につながる一番大事な項目です。応募先の医院で働きたい理由を明確にして、「熱意」や「意欲」をしっかり伝えましょう。本記事でご紹介した内容が転職の際の一助になれば幸いです。