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「介護士になったらどんな服装で働くんだろう？」
「介護士って髪色にルールはあるのかな？ネイルは？」
このような疑問を持つ方々に向けて、この記事では介護福祉士・社会福祉主事の有資格者で介護士としての勤務経験がある筆者が、介護の現場での服装に関する情報をお伝えしていきます！
石田 楓
北海道在住。商業高校卒業後、ホテルへ就職、web制作会社の営業への転職を経験する。20歳のときに初任者研修（当時のヘルパー2級）を取得し、グループホームの立ち上げスタッフとして介護施設へ転職。グループホームでは、現場職員として日常的な介護や夜勤を経験。23歳で介護福祉士を取得し、同じ介護業界の他社へ転職。配属先はショートステイで、2年ほど現場職員として勤務しながら社会福祉主事を取得。27歳のときに新規ショートステイ立ち上げメンバーに選ばれ相談員として異動。4年ほど相談員としてケアマネージャー・病院ワーカーとの連携や利用者家族の対応。現在は介護ライターとして活動する。【保有資格】介護福祉士、社会福祉主事
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介護士の服装ってどんな服装？
私服に制限を設けている事業所は少ないですが、いつ利用者やご家族と会っても問題ないような服装を意識しましょう。
基本的に、仕事中は事業所の制服を着用します。制服がない事業所の場合は、チノパンやポロシャツなどを自前で用意する場合がほとんどです。私服の場合は、派手すぎない色味で露出が少ない服を選びましょう。
退勤までに利用者とすれ違うことは往々にしてありますし、事業所内や事業所のそばでご家族とバッタリ合う可能性も否定できません。実は出勤・退勤時の服装も重要です！
介護士の服装でNGな例とは？
介護士といえば、服装が自由という印象を持っているのではないでしょうか。一昔前であれば自由度の高い業種でしたが、近年は身だしなみに厳しい事業所も増えてきました。なかには、服装に関するチェックリストや一定の基準を設けているところもあります。
しかし、基準を設けていない事業所の場合は、自分で服装の良し悪しを判断しなければなりません。そこで基準として欲しいNGポイントが、以下の4点です。
- 露出が多い
- 色が明るすぎるまたは暗すぎる
- 装飾やデザインが派手すぎる
- 伸縮性のない服
露出が多い
私服・制服にかかわらず、露出が多すぎる服装は介護にあまりふさわしくありません。例えば、ポロシャツのボタンを全て開けている、肩や足が過度にでるような着こなしをしている…などです。あまりにだらしない着こなしは、利用者や家族からクレームを受ける原因となってしまいます。
色が明るすぎるまたは暗すぎる
色が明るすぎる服や、反対に暗すぎるものもあまり選ばない方がよいでしょう。派手な服装は、利用者から「派手すぎる」「みっともない」と思われてしまう原因になってしまいます。
また、黒に近いような暗すぎる服装は喪服を連想させてしまうため注意が必要です。服を選ぶ際は、白・ベージュ・薄いピンク・水色など、パステルカラーのものを選ぶとよいでしょう。
装飾やデザインが派手すぎる
過度に装飾がほどこされているものや、デザインが派手すぎるものもあまりふさわしくありません。例えば、フリルがたくさん付いている服、おしゃれとしてチェーンなどの金物が付いている服、デザインが奇抜な服などです。
装飾は利用者にケガをさせる原因になりますし、奇抜なデザインはリラックスできる施設の雰囲気を壊してしまう可能性があります。
伸縮性のない服
介護は体を動かす仕事ですので、伸縮性があり動きやすい服装選びが望ましいです。伸縮性がない服の場合、介助時に体がうまく動かず、ポジショニングがあまくなり利用者に怪我をさせてしまう可能性も考えられます。
介護士の髪型はどんな髪型が望ましい？
事業所で基準が設けられている場合は決まりに従って整髪するのが確実です。規定がない場合は、以下のポイントに配慮しましょう。
- 落ち着いた髪色にする
- 長い髪は肩にかからないようまとめる
落ち着いた髪色にする
相手に不快な思いをさせないよう、清潔感のある髪型を意識するのが基本です。黒や黒に近い茶色の髪色であれば、不快な思いをさせてしまうことはほぼありません。
長い髪は肩にかからないようまとめる
髪の毛が長い場合は、髪が肩に落ちないよう結んでおくのが望ましいです。前髪が目にかかるのであれば、ヘアピンで留める・ゴムで結ぶなどしましょう。
介護職員は利用者の体に触れる業務が多いため、髪が長いと相手の体や顔にかかってしまう可能性があります。ときには、髪の毛が衣類にひっかかる、排泄介助の際に汚物へついてしまう、混乱した利用者に髪の毛をひっぱられる……といった事態も起こりえます。
髪型への配慮は、身だしなみとしての部分だけでなく、相手や自身の身を守るためにも大切です。
実際、私は介護士1年目のときに、ロングヘアのポニーテールを思いっきり引っ張られた経験があります。以降はカッチリとしたお団子ヘアで出勤しました！
介護士の髪型はどんな髪型がNG
介護士としてNGな髪型の特徴は、以下のとおりです。
- 派手な髪色
- だらしのない髪型
髪型が自由な施設も多くありますが、基本的には奇抜なヘアカラーは避けた方がよいです。事業所の方が許可したとしても、利用者様や家族が不快に思う可能性があります。
また、結ばないままの長髪や、結んでいるがほつれてボサボサの髪型は介護士の身だしなみとしてあまりふさわしくありません。
介護士は人を相手にする接客業でもあります。髪型や身だしなみにも配慮が必要です！
介護士はネイルしても良い？
介護士のネイルは、ネイルの基準をどこまでとするかによって、良し悪しが分かれます。一般的な見解として、以下の基準で覚えておくとよいでしょう。
- 爪を保護するためのネイル→OK
- おしゃれのためのネイル→NG
オシャレを目的としたネイルは、基本的にNGです。なぜなら、爪の長さやデコレーションによって利用者に怪我をさせてしまう可能性があるからです。また、利用者や家族によっては「不衛生・不快」といった感情を持つ方もいらっしゃいます。
一方で、爪が弱く、トップコートや保護ネイルをしなければすぐ割れてしまう方は、施設に相談してネイルを許可してもらいましょう。「ネイルはだめだから」と放っておくと、爪が割れてしまい、かえって利用者に怪我をさせてしまう危険性があります。
また、目に見える手はNGだが、フットネイルはOKとしている施設も多いです。基本は施設の方針に従い、許されている範囲でオシャレを楽しむのが良いでしょう。
全ての施設がネイルを禁止しているわけではありません。私の働いていた施設はネイルNGでしたが、友人はネイルOKの施設に勤めていました。
介護士はアクセサリーをつけても良い？
結婚指輪と腕時計以外の、ピアス・指輪・ネックレスといったアクセサリーは禁止されている事業所がほとんどです。厳しいところだと、勤務時間は結婚指輪をはずすよう定めている事業所もあります。
アクセサリーが禁止されている理由は、利用者に怪我をさせてしまう危険性があるからです。身だしなみ以前に、安全性を考慮してアクセサリーは推奨されていません。
ポケットに入れているボールペンやメモ帳、安全ピン付きの名札は危なくないのでしょうか？
介護福祉士、社会福祉主事/石田楓さんのコメント
ボールペンやメモ帳は介護士の必需品ですので、禁止している事業所はほぼありません。名札も同じように、利用者へ名前を伝えるためのツールとして必要です。
そのため、介助に入る際は、ボールペンやメモ帳など、胸ポケットに入っているものを一度ズボンのポケットやテーブルの上などにおいて介助に入ります。名札に関しては、安全ピンを用いているところは少なく、制服に刺繍してあるか首からぶら下げるタイプが多いです。
ここまでが介護士の服装に関する情報です。参考になりましたでしょうか！
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まとめ
この記事では介護士の服装に関する情報をまとめました。この記事が介護士の求人票を見る際の一助になれば幸いです。
