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「調剤薬局に薬剤師として転職したいけど、志望動機が不安……」
「調剤薬局への薬剤師転職、上手くできるかな……」
このような方に向けてこの記事では、薬剤師資格を保有し、実務経験がある私が調剤薬局への薬剤師としての転職について解説していきます!
石井康博
宮城県在住。私立薬科大学を卒業後、宮城県内に20店舗ある調剤薬局に入社 。2年目にはラウンダー薬剤師に任命され実務経験を積み、1日200枚の処方箋を応需する店舗で3年間の管理薬剤師を経験。大手調剤薬局によるM&Aをきっかけに転職。管理薬剤師を続けながら、WEBライターとしても活動している薬剤師歴10年目。「薬剤師の悩みを解決したい!」という思いが強くなり、メディア「yasublog」を立ち上げる。【保有資格】薬剤師、認定薬剤師
調剤薬局への薬剤師転職の志望動機作成のコツ3点
調剤薬局に転職するときにとても重要なのが「志望動機」です。この志望動機によってあなたの印象が決まると言っても、過言ではありません。
ここからは志望動機で「これは伝えておいたほうがいいよ!」というものを厳選しました。下記の通りです。
- 将来のビジョンを伝える
- 価値提供できるものを伝える
- 自分の長所を伝える
それぞれわかりやすく解説します。
調剤薬局への薬剤師転職の志望動機のコツ1:将来のビジョンを伝える
志望動機を伝えるときには、自分の将来のビジョンを語りましょう。将来のビジョンとは「この会社に入って自分はどうなりたいか?」というものです。
もちろん、内容はどんなものでもかまいません。
・在宅医療のスペシャリストになりたい
・マネージャーになって経営を学びたい
・地域で必要とされるかかりつけ薬剤師になりたい
上記のように、前向きなビジョンが効果的です。というのも、将来どのようなキャリアを積みたいかは、企業側にとっては気になるポイントだからです。企業側は当然、やる気があって成長意欲の高い人を採用したいわけです。決してやる気のない人を採用したくはありません。
企業側に自分がどんな人材かを知っていただくためにも、将来のビジョンを語るのは効果的なのです。
いくら資格があって安定した職業と言われる薬剤師でも、成長意欲のない薬剤師を雇いたい企業なんてありません。前向きなビジョンを伝えるようにしましょう!
調剤薬局への薬剤師転職の志望動機のコツ2:価値提供できるものを伝える
企業側にとって1番気になるポイントは「あなたはどんな価値を生み出してくれるのか?」という点です。
たとえば前職が在宅薬局だったとしましょう。在宅のノウハウを知らない薬局にとっては、喉から手が出るほど欲しい人材です。「在宅医療の営業からマニュアル作りまで、すべて担当したことがあります!」というような提案ができれば、採用される確率はグッと高まるはずです。
このように面接時には、「会社にどのような価値を提供できるか」を伝えてみてください。
自分を大きく見せるような嘘はダメですよ!入社できたとしても、信頼を失う可能性が高いです。
調剤薬局への薬剤師転職の志望動機のコツ3:自分の長所を伝える
最後に、自分の長所は必ず伝えるようにしましょう。なぜなら、長所からしか成果は生まれないからです。
苦手なことをし続けても、「できない→ある程度できる」くらいにしか成長しません。であるなら短所には多少目をつぶり、長所を磨き続けたほうが成果は出やすいはずです。
コミュニケーション能力が長所なら、調剤薬局ではとても重宝されます。理由としては、下記の通りです。
- 患者様の満足度を上げられる
- 医師や看護師と良好な関係を築ける
- 風通しの良い職場を作れる
とはいえ「自信のある長所なんてないよ!」という方が多いと思います。自分の長所は気づきにくいものですから。
自分の強みを知るのにおすすめなのが「ストレングス・ファインダー」です。ストレングス・ファインダーとは「強み診断」のことを指します。自己分析テストを受ければ「自分にどんな才能があるのか?」を数分で知ることができます。
自己分析によって自分の強みを軸に転職できれば、大きな失敗を避けられます。ぜひ活用してみてください!
薬剤師/石井康博さんの体験談
私が転職するときも、先ほど紹介した志望動機作成のコツを意識して面接に望みました。自分にどんな強みがあって、どんな価値提供ができるのかを丁寧に説明しました。どんな企業にも「採用基準」が存在します。企業ごとに採用基準は異なるので「どんな人材を求めているか?」を自分なりに考え、そこから逆算して志望動機を伝えるのがベストです。あなたを求めている企業は必ずあります。自信を持って挑みましょう!
調剤薬局への薬剤師転職の志望動機作成のNGポイント2点
逆に、志望動機としてNGなものも存在します。その結論は下記の通りです。
・給料しか見ていない
・楽ばかりしたい
それぞれ解説していきます。
調剤薬局への薬剤師転職の志望動機のNG1:給料しか見ていない
仕事内容や会社のビジョンはそっちのけで、給料のみにフォーカスを当てた志望動機はNGです。なぜなら、その志望動機に求人側はいい思いをしないからです。
もちろん転職先を考えるときに、給料は大事です。年収を上げて使えるお金が増えれば「人生の選択肢」が増えます。しかし、給料の話ばかりをしていると「この人は給料にしか興味がないのかな?」と思われてしまいます。これはマイナスイメージにとられかねません。
お金は大事ですが、事業内容や会社のビジョンに目を向けましょう。
調剤薬局への薬剤師転職の志望動機のNG2:楽ばかりしたい
薬剤師のなかには「楽がしたいので転職します」という方がいます。精神的な負担が大きい職場であれば、もっと環境の良い職場に転職してもいいでしょう。
一方で仕事ですから、楽なことばかりではありません。楽なほうへと逃げるように転職しても、あまり良い結果にはなりません。なぜなら、状況が変わる可能性もあるからです。在宅患者が増えたり、店舗スタッフが変わったりと環境が変わることで、仕事が大変になるケースはよくあります。
そもそも、「楽そうだからこの会社を選びました!」と言われたら、求人側はあまりいい思いはしないでしょう。
楽な職場に転職したくても、志望動機に「楽そうだから」と書くのはやめましょう!
調剤薬局への薬剤師転職の志望動機例文4選
では、どのように志望動機を記載すればいいのでしょうか。ここからは、志望動機の例文をご紹介します。
ぜひ参考にしてください!
調剤薬局への薬剤師転職の志望動機例文1
これまではプレーヤーとして、現場で一生懸命働いてきました。今後はその経験を活かし、マネジメントにも注力していきたいと考えております。まずは部下の育成です。熱意をもって指導することができれば、将来大きな戦力になりえます。人材への投資は、マネジメントをする上で最も重要であると考えます。
また、生産性を上げる施策をたくさん出すことで、会社全体の効率化も図りたいです。今までの経験を活かし、積極的に介入していきます。
実はマネージャー志望の薬剤師はどんどん減ってきています。そんな中で「将来マネージャーになって会社を前進させたい!」というエネルギッシュな薬剤師がいると、求人側に好印象を与えられるはずです!
調剤薬局への薬剤師転職の志望動機例文2
前職では1日200枚の処方箋を応需する薬局で働いていました。大変忙しい毎日でしたが、そのおかげで効率化を考えたり、残業を減らすための施策を考えたりする癖がつきました。結果的に、月の残業時間を30時間から10時間に減らすことに成功しました。
問題が出たときに「注意しよう」では、なんの解決策にもなりません。私は問題が出るたびに「どうすれば二度と起こらないようにできるか?」を考えてきました。
この経験を活かし、新しい職場でも問題解決に注力していきたいと思います。
今までの「成果」を伝えると採用されやすくなるでしょう。これにより結果を出すために努力できる人だと安心感を与えることができます。せっかく頑張って結果を出したわけですから、ぜひ志望動機に書きましょう!
調剤薬局への薬剤師転職の志望動機例文3
今までは、在宅医療に関与する機会がほとんどありませんでした。しかし、これから高齢化が進むことを考えると、在宅医療のスキルは必須だと思います。
そこで、在宅医療に力を入れている御社への入社を希望します。今回の転職を機に在宅医療の知識をつけ、地域の健康を守っていきたいと考えております。
キャリアアップ、スキルアップを目指している薬剤師は、求人側へ好印象を与えやすいです。現状維持を好む人が多い中で、成長意欲が高いのは大きなアドバンテージになります!
調剤薬局への薬剤師転職の志望動機例文4
御社の「地域の方々へ、今できる最高の医療を」というビジョンに共感しました。私も今まで、最高の医療を提供するために努力してきたからです。
ビジョンに共感できることが、長期的に楽しく働く鍵だと思っています。せっかく薬剤師として努力するのですから、最高の環境で努力したいと思いました。その環境が、御社にはあると感じております。
周りのスタッフの模範になれるよう頑張ります。
ビジョンに共感したので入社したい、というストレートな志望動機です。その会社で長期的に働けるかどうかは、ビジョンに共感できるかどうかで決まります。求人側も「ビジョンに合う人材かどうか?」は必ず見ていますから。
まとめ
この記事では、調剤薬局への薬剤師転職についてまとめました。この記事が、薬剤師転職について検討する際の一助になれば幸いです。
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