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「介護士になりたいけど年齢が不安……」
「介護士の人の年齢ってどれくらいなんだろう?」
このような方に向けてこの記事では、実際に介護士としての実務経験がある筆者が、介護士の年齢について解説します。ぜひ参考にしてください。
石田 楓
北海道在住。商業高校卒業後、ホテルへ就職、web制作会社の営業への転職を経験する。20歳のときに初任者研修(当時のヘルパー2級)を取得し、グループホームの立ち上げスタッフとして介護施設へ転職。グループホームでは、現場職員として日常的な介護や夜勤を経験。23歳で介護福祉士を取得し、同じ介護業界の他社へ転職。配属先はショートステイで、2年ほど現場職員として勤務しながら社会福祉主事を取得。27歳のときに新規ショートステイ立ち上げメンバーに選ばれ相談員として異動。4年ほど相談員としてケアマネージャー・病院ワーカーとの連携や利用者家族の対応。現在は介護ライターとして活動する。【保有資格】介護福祉士、社会福祉主事
介護職の平均年齢及び年齢別の労働者数
令和3年に介護労働安定センターが調査した内容によると、介護労働者の平均年齢は47.7歳と高めの結果となっていました。社会全体で労働力の高齢化が懸念されているなか、介護業界も例にもれずスタッフの高齢化が進んでいます。
もともと労働年齢の高い業種ではありましたが、時系列で見てみると、5年間で4歳ほど平均年齢が上がっています。
令和3年 | 令和2年 | 令和1年 | 平成30年 |
47.7歳 | 47.5歳 | 46.9歳 | 45.9歳 |
年代別の割合を見てみると、40歳以上60歳未満の比率が最も多いです。
25歳未満 | 25歳以上30歳未満 | 30歳以上35歳未満 | 35歳以上40歳未満 | 40歳以上45歳未満 | 45歳以上50歳未満 |
1.7% | 4.3% | 7.0% | 9.9% | 13.4% | 13.8% |
50歳以上55歳未満 | 55歳以上60歳未満 | 60歳以上65歳未満 | 65歳以上70歳未満 | 70歳以上 | 無回答 |
13.1% | 11.0% | 8.6% | 4.6% | 2.7% | 10.0% |
20代〜30代よりも60代以上の方が割合的には多く、年齢の高い方が現役で活躍しているのがわかります。
介護職の介護保険サービス系型別の平均年齢
介護職の年齢比率は、サービスによっても異なります。職種による年齢比率は以下のとおりです。
25歳未満 | 25歳以上30歳未満 | 30歳以上35歳未満 | 35歳以上40歳未満 | 40歳以上45歳未満 | 45歳以上50歳未満 | |
訪問系 | 1.3% | 3.7% | 6.5% | 9.2% | 12.7% | 13.6% |
施設系(入所型) | 2.5% | 6.1% | 10.2% | 13.5% | 15.7% | 14.3% |
施設系(通所型) | 2.0% | 5.3% | 8.0% | 11.0% | 14.4% | 14.3% |
居宅系 | 2.1% | 4.9% | 7.0% | 10.2% | 13.4% | 12.9% |
居宅介護支援 | 0.2% | 0.4% | 1.7% | 5.3% | 11.0% | 13.7% |
50歳以上55歳未満 | 55歳以上60歳未満 | 60歳以上65歳未満 | 65歳以上70歳未満 | 70歳以上 | 無回答 | |
訪問系 | 14.0% | 12.3% | 8.9% | 4.9% | 3.0% | 9.9% |
施設系(入所型) | 10.9% | 9.4% | 5.2% | 2.8% | 1.3% | 8.2% |
施設系(通所型) | 13.4% | 9.0% | 7.6% | 3.6% | 2.2% | 9.3% |
居宅系 | 11.6% | 10.0% | 10.1% | 5.8% | 2.7% | 9.3% |
居宅介護支援 | 12.8% | 16.3% | 13.3% | 7.1% | 4.7% | 13.5% |
どのサービスにおいても割合が多い年代は40代以上となっています。なかでも、介護の実務経験や知識が必要な居宅介護支援系は50代以上が多い傾向にあります。
介護職は何歳まで働ける?
結論から言うと、介護職に何歳まで働けるかという年齢制限はありません。意欲があれば何歳でも働けます。高校生でアルバイトとして働いている子もいれば、定年退職後のセカンドキャリアとして働いている方までさまざまです。
一般的に30〜40代の転職は厳しいと言われているなか、介護は40代以上でも転職が成功しやすい業界です。未経験者でも高年齢の方でも問題はありません。
年齢を懸念して転職に踏み切れないのであれば、勇気を持って一歩踏み出してみましょう!
介護福祉士、社会福祉主事/石田楓さんの体験談
他の業界と比べて、介護は年齢による上下関係が少ないと感じます。それぞれの価値観や意見を大切にし、チームとして介護に取り組んでいるからです。筆者の知人は、50代でヘルパー2級(現在の介護職員初任者研修)を取得し、誰よりも生き生きと働いていました。体を使う仕事ですので、若い人でなければいけないといったイメージを持っているかもしれませんが、実は年配の方のほうが多いです。長年の経験や知識が介護現場で役に立つこともたくさんあり、筆者もたくさん助けてもらいました。介護は、40歳・50歳の転職に優しい業界です。チャレンジしようと考えている方は、ぜひエントリーしてみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。この記事では、介護職の平均年齢について解説してきました。この記事が介護士という職業を検討する際の一助になれば幸いです。
介護業界で転職を考えている方には、東証プライム上場企業が運営する『カイゴジョブ』に登録をして求人を探すのをおすすめします。
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