歯科医師が辞めたい理由5つと対処法について

歯科医師辞めたい理由・対処法の記事画像

「歯科医師の仕事がつらい・・・」
「歯科医師の仕事辞めたいけど、どうしよう?」

歯科医師
石田友理
歯科医師 石田友理

このような方に向けて、この記事では実際に歯科医師として実務経験のある私が辞めたいと思った理由とその対処法について解説していきます!

歯科医師が辞めたい理由5つ

社会人となって働いていくなかで、どの職業でも働きはじめて自分の思い描く理想と現実のギャップで悩むことがあります。歯科医師としてキャリアを築く過程で歯科医師特有の辞めたい理由にどのようなケースがあるのか、またそれぞれの対処法についてご紹介します。

歯科医師が辞めたい理由1:人間関係の悩み

どの業界でも人間関係についての悩みは多いですが、歯科医師も例外ではありません。歯科医師として働いていて仕事内容に満足していても、人間関係にストレスを抱えていると仕事を辞めたくなる要因の一つとなります。特に下記の3つは歯科医師が人間関係に悩む典型的な例です。

  • 勤務先の院長と合わない
  • 歯科衛生士や歯科助手など他のスタッフと合わない
  • 患者さんとのトラブル

①勤務先の院長と合わない

常勤や非常勤どちらにしても勤務先で歯科医師として働く以上、院長との関わりは避けて通れません。合わなくなる理由としては、治療方針が合わない・指導の仕方が厳しく高圧的な物言い・度を越した厳しさでパワハラともとれる行動、などもあるようです。院長との関係が悪化すると仕事が圧倒的にやりづらくなるため、歯科医師が辞める要因になります。

対処法としては院長と密にコミュニケーションをとることがおすすめです。院長自体の人格に問題があり心身の状態に影響がでている場合は別ですが、治療方針であれば一つずつ自分の希望を伝えていくことで歯科医院の環境も変わる良いきっかけになることもあります。

②歯科衛生士や歯科助手など他のスタッフと合わない

歯科医師として仕事中のほとんどの時間を共に過ごすのは、歯科衛生士や歯科助手のスタッフです。いろいろな考えのスタッフもいるので何らかの理由で嫌われてしまうと、無視をされたり診療の補助などに協力的でなかったりして仕事がやりづらくなります

また歯科医院のスタッフは女性の割合が多いため、男性歯科医師が苦労するケースもあります。まだ勤務年数が浅い時期は、先生と呼ばれながらも仕事のスキルは歯科衛生士よりも劣るので、陰口を言われるなどいじめのような扱いを受けるケースも見られます。

一緒に働くスタッフとはコミュニケーション不足が原因で摩擦が起こるケースが多く見られます。無理に仲良くする必要はありませんが、自分から声をかけコミュニケーションをとるのも大切です。

③患者さんとのトラブル

歯科医師と患者さんの関係といっても人間同士の関わりなので、やはり相性はあります。最近ではモンスターペイシェント問題もあり、患者さんとの間でトラブルを抱え勤務がつらくなる場合もあります。

対処法としては、患者さんとのトラブルを抱えている場合は決して自分一人で抱え込まず、院長やスタッフとトラブルの詳細を共有することが重要です。歯科医師が多く勤務している場合は担当を変更してもらったり、立場の違う人間に話をしてもらったりするだけで、意外にあっさりとトラブルが解決する事もあります。

歯科医師
石田友理
歯科医師 石田友理

人間関係の悩みについては、まずは自分が何のためにこの歯科医院で働いているのか明確にしましょう!

歯科医師が辞めたい理由2:労働条件に対する不満

近年では、他の歯科医院との差別化のため診療時間が長いところや年中無休で診療を行う歯科医院もあります。そのような歯科院では勤務医のローテーションがうまくいかず、勤務医一人あたりの負担が大きくなります。他には就業規則の整備ができていない歯科医院に入職後、勤務時間や給与などの条件が違うことで不満が出ることがあります

対処法としては、自分がこの歯科医院で働く意義を明確にする事が大切です。それと天秤にかけても労働条件が悪すぎる場合は、思い切って転職する事を考えたほうがいいかもしれません。

歯科医師
石田友理
歯科医師 石田友理

労働条件に疑問がある場合には、まずは院長に相談し交渉することもできます!

歯科医師が辞めたい理由3:スキルアップできない

歯科医師は専門職であるため、スキルアップをすることでキャリア形成にもつながります。それを患者さんに還元することで患者さんのためになります。

自分が目指すスキルアップの方向性が勤務先の歯科医院とズレている場合、辞めたい要因につながります。特に院長先生と治療方針がズレている場合です。自分はできる限り歯を残す方向で治療したいのに院長はすぐに抜歯してインプラント治療をする方向に進めてしまったり、自費中心の治療でスキルアップを望んでいるのに院長は保険中心の治療で人数をこなす治療方針を取ってしまう、などといったことがあります。

対処法としては、自分がどのようなスキルアップを望んでいて、それを患者さんに還元していくことで医院にも貢献できる、といったプラスのイメージで院長に相談するのがおすすめです。ただ自分にとって利益があるからという理由よりも、意見が取り入れてもらいやすいです。

歯科医師
石田友理
歯科医師 石田友理

スキルアップに関しては自分でセミナーに参加するにしても限界があります。転職し環境を変えるのも視野に入れましょう!

歯科医師が辞めたい理由4:給与が低い

新卒の歯科医師としてキャリアが始まったばかりのときは、さまざまな治療ができる歯科医師になるために勤務先の教育体制の充実などを優先することが多いです。

しかし経験や技術を得てからは、よりよい年収や給与のもらえる病院・歯科医院に転職するため、在職中の歯科医院を辞める要因になります。

歯科医院によっては月に一度ほど院長との面談を設けているところもあり相談することもできるので、転職の際の検討材料にするのもいいでしょう。

自分の現在の仕事内容での給与に不満がある場合はそのことを説明したり、昇給のルールがあいまいな場合は院長に相談するがいいでしょう。それでも自分の経験や技術に見合っていないと感じるのであれば、転職も視野にいれるのもよいでしょう。

歯科医師
石田友理
歯科医師 石田友理

入職前に確認しているとはいえ、お金の相談をすることはなかなか難しいですよね。自分の仕事内容を説明したうえで交渉してみるのもいいでしょう!

歯科医師が辞めたい理由5:自身の生活の変化

特に女性の歯科医師に多いのは結婚や妊娠、出産などによる生活の変化により、今までの勤務体系の継続が難しくなるケースです。子育てや介護、そして男女関係なく自身の体調などによっても、勤務形態の変化を余儀なくされる場合もあります。

生活環境の変化は人生において避けられないことですが、妊娠・出産・介護などについては国が定めている休業制度もあるため、調べて 活用することを考えてみるのもよいでしょう。

歯科医師
石田友理
歯科医師 石田友理

プライベートの事情で勤務継続ができなくなる場合は、まずは勤務先の歯科医院に相談することがおすすめです!

以上が歯科医師が辞めたい理由とその対処法でした。以下で私の体験談をご紹介します。

歯科医師石田友理プロフィール画像

歯科医師 石田友理さんの体験談

私の場合は、前職での人間関係や労働条件に大きく不満があったわけではありませんが結婚したことによる自身の生活の変化がありました。友人は、祝日も遅くまで空いている歯科医院で勤務していて自身のスキルアップの時間もとれず、患者さんが多く来院するため忙しく体力的にもつらくなっていること・人間関係がどうしても改善されないことに不満があり辞めたいと言っていました。また、求人サイトに載っている情報と労働条件がかなり異なっていることが入職後にわかって辞めた人もいます。人間関係などは求人サイトで確認し、見学をしていても完璧に把握することが難しいと思いました。

まとめ

歯科医師が仕事を辞めたいと考える理由は多岐に渡り、それぞれ事情も異なります。しかし、歯科医師として将来的にどのようなキャリアを積んでいきたいのかという部分が確立されていれば、どうすべきか自然に答えが出てくるかもしれません。

歯科医師
石田友理
歯科医師 石田友理

いかがでしたか?仕事をしていく上での参考になれば幸いです。